主 2016-02-16 18:38:10 |
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…おーいっ一松兄さぁあんっ――!
(太陽も落ち始め鴉が鳴き始めた刻。今日も良い練習が出来たと満足気に泥だらけの体に使い込まれた木製のバッドを担ぐ。さぁ早く帰ろう、帰って温かい御飯を食べて大好きな兄さんと遊ぶんだ。そんな幸せな想像をして家へと歩みを進める。――が、近道をしようと路地裏に入った時に不自然な音と、どこかで嗅ぎ覚えのある嫌な匂い。それに変な胸騒ぎを覚えや否や狭い道を走り出し。自慢ではないが己の“嫌な予感”は外れたことが無い。表情とは正反対のどうしようもない不安と焦りを押し殺し必死に足を動かす――と、見つけたのは見覚えのある後ろ姿。それに安堵の表情を浮かべ手を振る…が、それは到底安心出来るものではなかった。何時もの笑顔は崩れ、バッドを持つ手が震え、「……どしたの?血ィ…出てるよ…?」空いている手で相手の顔に手を伸ばすと指先で血にそっと触れると首を傾げ
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