F 2016-02-13 22:23:08 |
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( 獰猛な目付き、鋭く太い牙、巨大な体躯。猪型の魔物は総じて気性が荒く動きは単調で、比較的パターンは読みやすい。ジリジリと間合いを保ちながら銀の銃を構えたままで、敵の隙を突こうとしていき。モスボアが地面を蹴り上げた刹那、横合へと軽く飛んで最低限の動きで避ければその横っ腹に四・五発の銀の弾丸を撃ち込んでいって。片手なため反動が酷く何発かは外れたものの効果はあったようで、魔物は地を揺らすような鈍い咆哮を上げていき。仕留めたと思い息をつこうとしたのも束の間、そのあと混乱しているのか、敵は気が狂ったかのようにあちらこちらの木々にぶつかっていき。そのため途端に行動パターンが読めなくなってしまい。何とか鎮めるために早いとこ倒してしまおうと考えて更に弾丸を撃ち込むが、それでも止まらずにむしろこちらに突っ込んで来て。己がその攻撃を受ければ背中の少女もタダでは済まなくなる。今は自分のみの命ではないと思い、何とかギリギリのタイミングで突進を躱せば視線を尖らせていき。「……火の魔法さえ使えれば弱点を燃やせるんだがな」思わず出来もしないことを呟いて、モスボアの弱点でもある背中の苔を見ていき。あの苔さえ燃やせれば、動きが鈍くなると言うのは冒険者の中でも知られていることであるが、残念なことに自身は魔法が使えないため物理のみで行くしかなく。そんな思考を巡らしている内に、再びモスボアが突進して来たので足に力を込めて躱していこうとし。)
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