F 2016-02-13 22:23:08 |
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そんなことは分かっている。そもそも俺はお子様に見返りを求めるほど大人気無くない。単にここでお前を見殺しにしたら、化けて出て来られそうだからだ。
( 警戒する少女に対して、少し意地の悪い笑みを向ければ冗談を交えた言葉を返していき。確かに無償の優しさや手助けと言うのは、気味が悪く感じるだろう。本心を言えば、ここで助けるのは相手から助けを求められたからであり、そして自身が放って置けないと感じたからと言う感情論が主体のもので。恐らくこんな裏付けの出来ない理由を述べれば、少女の気の強そうな性格からして益々怪しまれてしまうだろう。だからこそ、敢えてそのような理由は言わず、はぐらかすように揶揄いを交えた上記を口に出したわけで。何はともあれ、背中に乗った少女をおぶれば立ち上がり「そのくらいの威勢の良さがあれば落としても平気そうだがな。なんて、冗談だ冗談。」と、フッと微笑を零せば、遺跡の残骸を後にして迷夢の森を歩いて行き。__昼間の時間帯と言うこともあり、今のところ魔物が出てくる気配はあらず。湿った森の地面を踏み締めて、木の根元に生えている毒々しいキノコを目印にしつつ街を目指していき。太陽の届かない日陰のせいですっかり冷え切った風を正面から受けながら、時おり聞こえて来る鬱蒼とした木々のざわめきに意識を取られつつも、割と体重の軽い少女を背負って一歩一歩進んで行って。)
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