メモ用紙 2016-02-01 17:33:16 |
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君はここには居ないはずだから、僕の非論理的な……僕が最も嫌う感情や証拠のない推論を書かせてもらう。
先日僕らの部屋が上げられていてね。不本意な内容だったが、僕らが悪いのは変わらないからそこは目を瞑るとしよう。
さて、僕らが出会ってもう年単位の月日が過ぎた。そして、僕は君の前から去った。本当に僕は最低だ、君が待っているのは分かっているのに返事ができなかった。理由はいつか話した通り、この姿を保つのが難しくなったからだ。今のこの文も記憶の奥底から引っ張り出した喋り方だ。いや僕の場合は精神の宮殿と言うべきだな。とにかく、僕はもうこの姿でいるのが難しくて、新しい姿になろうと言ったのは僕なのに結局どんな姿になるかは相談できなかった。僕がやりたいジャンルはその時にはもう決まっていて、きっと君が興味のない部類とそう思ったんだ。
薄情者の僕は望むジャンルで新しくお相手様を見つけた。その人は驚くほど僕と相性が良くて、君に次いで長く続いているお相手様だと思う。ただその人とやり取りしていうちに……もしかしてこの人は君なんじゃないかと思い始めた。言葉選びや描写の方法が君と重なることが多かった。だが片や霧の街の住人、片や未来人の戦士だ。被りもしないジャンルの両方を君が好きだなんて、それこそ有り得ない。
これは書き置きだ。僕のくだらない感情と願望を述べた文字の塊。僕が言えるのは短い言葉だけ。本当にごめん、君がいつまでも幸せで健やかでありますように。
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