1/6 2016-02-01 00:27:35 |
|
通報 |
蓮司くん、
そお ? 、
( 何を言ってるのかまでは聞き取れないがゆえに、勘でほぼ手探りなそれ。適当に上記の言葉をこちらも相手と同じようにぽつりと聞こえるか聞こえないか、微妙な声の大きさで呟いてみせて。それから目の前に現れたお気に入りのカップへと注がれた暖かそうな紅茶に ありがと、と軽くお礼を述べたあとに、よぼと体の芯が冷えきっていたようでカップの指かけに指を絡めたかと思えば、紅茶に口をつけ。 )
瑶。
..じゃあ、美味しく頂くね、
( 自分のいった言葉を素直に受け取り、なおかつその上で素直に喜ぶ相手は子供らしい純粋さを持ち合わせていると言える。そのことに結構結構、とどことなく楽しげに けらけら、と明るく笑い声を一つ上げ。目を細めるようにしながら一先ず溢さないようにとカップを机の上へと置いて。さあてこれからこの続きの話をどう展開させて行こうかと、自分の言葉にすっかりテンションが上がり、それのお掛けで有頂天になっている相手へと視線を移せば、視界に入ってきたのはかなり散らかった様子のその先で。ぴくりと思わず眉が動くと、「ねえ、瑶。」 と諭すような、それでいて何かを警告するような猫なで声を上げ、びしっ、と散らかっている部分指差すなり、 )
あれ、なあに。
かな。
ふうん、そっか、
( 正解、なんて自分がきっちりと相手の予定、それからその予定があるゆえに相手がどう行動するのかちゃんと言い当てて見せたことに機嫌、すっかりよくなって。ふふ、と小さく笑ってから言葉口調は興味なさそうなトーンであるけれど、それでも言い当てられたのは素直に嬉しいようで、きゅ、と目を細めるようにしつつ、相手から一瞬注がれた気味悪がるようなその視線を甘受して。相手はあまり自分周辺のことを探られるのを嫌がるきらいがあるなんて随分と今更なことを考えながら、相手の隣に居たわけで。アイスティを作りに席をたったと言えば聞こえはいいが、もはや自分の行動は人を試すように行われている可能性が多くなってきており。自分でもわかるくらいにうまくできたアイスティ片手にもう一度ソファへと戻ってきて。隣でそれを ずずい、と一度だけすすってから横目で ちろ、と相手の出方を確認。それから、うーん、やっぱりそうだよなあ、なんて甘党である相手がとったその子供のような行動に 苦笑いしつつ、アイスティー相手へ差し出して、 )
かな、これ欲しい ?
ユキ。
.. あ、ユキじゃん。
( 冬の寒さというものはどうしてこう、好かれない寒さなんだろうと自分の体をイマにも切り裂いてしまいそうなほどに冷えるその風を体全体で感じながら あーあ、と明らかに少々テンション下がっていて。家に帰ったら誰かで遊ぼ、とやや物騒なことを一人、口にすることはなくひっそりと心の中で、尚且つ水面下でそんなことを計画しておれば家につくのはあっという間。ひえきったドアノブを捻った先にあるその我が家にやっとのことでたどり着くとあとはもうほぼほぼいつもと同じ行為の繰り返し。唯一違うのは自室から降りてきた際に相手と鉢合わせになったこと。やあ、と気前よくひらりひらりと手を翻しながら「おかえり。」そう述べて。にっこりと瞳を細めるように笑えば相手から渡されたその暖かいカフェオレを軽やかにキャッチし、これは安上がりだ。なんてことを考えては、 )
いいの ? ちょうど、ほしかったんだ。ありがと。
ハル。
嫌いじゃないよ。面倒なだけ、
( 雪を嫌いだと話したことは一度だって無かったはずだけど、と余計なことを相手に聞かせてしまったな、なんて苦笑いをしつつ、上記を素直に述べて。というか、冬場に降る雪は手先が冷えるし、足元は不安定だし、で良いことなんて一つもないじゃん。と口には出さないが静かにそう思っていることを自分の心の中で 吐露し。彼の質問に己が答えようとした結果に生まれてしまった己の笑顔。相手はどうやら自分の笑顔が苦手らしい。そうは言っても仏頂面や、自分が一番得意であると自負できる真顔で会話したいのだろうか、なんて相手が自分の笑顔に苦手意識を持ってしまう理由を知ってるくせにわざとらしくきょとんとした顔をするのは我ながら意地悪だと理解して。それから直ぐに自分のオーダーに対して腹を壊すとか、そういったことを心配するのは相手らしいと あははっ、と笑いながらそんなことを考え。笑いすぎたがゆえに目尻にたまった涙を弾きつつ、そんな彼に与えた回答は、 )
じゃあ、ココア。
| トピック検索 |