1/6 2016-02-01 00:27:35 |
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かな。
あれ、 今日は かな も帰り速いんだね、
( あー、寒い寒いと言いながら踏み込んだその先にいたのは気だるげな様子が特徴的な幼馴染みの中の一人である彼。彼がこうして動いているということは他の人が動けない状態に有るということであろう。ふーん、と何かを考えるかのように顎に手を添え、小さく唸り声をあげるという行為、相手に見せつけると、にぱっ、という効果音が似合いそうな笑顔を浮かべ。「今日はバイト休みだったんだね、」と相手は何もいっていないその事実をいくつかの可能性の中から導き出し。横に長いそのソファに己もそそくさと腰掛けると大きく伸びをし、寒いから あんまり動かないようにしようとひっそりと決意したその矢先に、すんすんと鼻を掠めるコーンスープの香りが気になれば相手の手の中にあるそのカップ、暫し見つめて。この寒い日には相手のように暖かいスープを飲むに限る、とそんなことを思えばその際に「あ、あれ飲みたい、あれ、」と誰にいうでもない独り言を翳して。慣れた手つきでアイスティーの元を棚からごそごそと探しだし。お目当てのものを発見すれば ラッキー、等と呟いて。お湯にそのアイスティーの元を浸ければ嗅ぎ慣れたその甘い、飲みたいという願望をそそる香りに あちち、と述べながら取っ手を握りつつ、相手の隣にちょこん、と腰掛け。 )
ハル。
お、ただいま。
( まさか相手が自分よりも先に帰宅していたとは思っていなかったが故に、失礼だとは思いながらもほぼ無意識の中で ぱちん、とその瞳を大きく見開き。ひらりひらりと手をゆったりとした動きで何度も翻すと上記の言葉をその行為にそっと添えるようにぽつり。ちょうどタイミング良く次に視界に入ってきたのは明日は雪が降るであろうという一つの仮説を立てながら、話を進めていく天気予報の機械的な画面。相手のその嬉々とした反応とは違い、よく穏やかだとか温厚だと比喩されがちのその表情も思わず、嫌だなあ、という感情に満たされると 眉を すす、と眉間に寄せ。雪の中、学校には行きたくないよね、と誰にいうでもなく、独り言を ぽけ、とした表情で溢し。不意に投げ掛けられた ココアを飲むか、それともコーヒーを飲むかという問いかけにたいして んん、と少しばかり悩むような態度を見せ。それから にぃ、と意地の悪そうな笑顔を見せると、 )
アイスティー 、飲みたいなあ、なーんて。
蓮司くん。
いいの ? ありがと、
( ソファ に腰かけるなり 長い間学校で座っていたその体を解すように ぐぐ、と力強く伸びをして。ぼきぼきと固まっていたらしい体の一部から空気の抜けるときに起きるその骨を鳴らしたときのような音を楽しそうに部屋に漂わせ。はふ、と伸びを終えたあとに落ち着いた様子でつめていた息を吐くと、紅茶を飲むかと問いかけてきた相手の言葉に、弾かれたようにそちらを向いて。それから ゆるゆると何度も上下にそっと、落ち着いた様子で頷くと素直に相手の気遣いに感謝しているのか、意地の悪い台詞を投げたりするような行為はせず、 )
今日、寒いよねえ、
瑶。
ふう、家はやっぱり温かい 、
( 一度自室に依ってからやって来たリビングの扉の前だが、やはり暖かいものはいつその温度に包まれようとも芯から暖まるのには変わりはなく。肌を裂くような寒さから一変、身を包み込んでくれる暖かさにすっかり機嫌をよくした己はリビングに続く扉のドアノブを勢いよく捻って、内部に足を運び。さすればたまたま視界に飛び込んで参ったのは某会社の紅茶のCM. やっぱり冬場はそれなりに暖かい飲み物が飲みたくなるよなあ、なんて自分のことなのにどこか他人事にそんなことを考えて。一歩一歩、リビングに置かれているソファに歩み寄っていたその時、キッチンの置かれている方向から不意に聞きなれた幼馴染みの声が飛んできて。思わず歩みを停めてから、そちらを見ると此方に湯気の もわもわと立ち上がっているカップを差し出してくれる相手。相手がいうには俺のために用意してくれたらしいが、多分、というかどう考えてもそれは嘘であろう。しかし、それをいちいち指摘するほど俺は鬼じゃない、なんて誰にいっているのかわからないその内心の心をぽつりと吐いては、にこっ、と優しそうな笑顔を浮かべたあとにそれを受け取って。 )
さっすが、瑶。 気が利くね ? 、
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