(ゆるり笑う彼女を一瞥し、早足に建物の中へ。腕時計を見ればわずかな時間しか経っていなかったが、雨やら何やらと重なって仕事をするよりずっと疲れたような気がした)んじゃ、その猫は任せた。……っつっても、俺は今回探しただけだが(気怠げにポストを確認して、エントランスの鍵開ければエレベーターに向かう)