……ありま、さん。(探すか、という声に今度は目を大きく見開いて。あなたからそんな言葉が出てくるなんて思わなかった、とは薄情視し過ぎているかも知れないけれど。)…それが、……こっちかな、って思った方向は探してみたんですけど。(居なかった、と首を振る。)やっぱり、ちゃんと見てなかったから…(芯まで冷たく濡れた体をいっそう小さく縮めて、肩を落とした。)