松野カラ松 2015-12-21 09:20:38 |
通報 |
〉十四松
……十四松……すまない、お前がそう思ってくれていたと言うのに卑屈になった。ありがとうな、十四松。皆お前の事を、兄弟皆を大好きで大切なんだろう。困っていたら五人で結束して助けるさ。(自分の漏らした頼りの無い、といった言葉を精一杯真っ直ぐな思いの籠った言葉で否定する相手の台詞にそんな風にまで思ってくれていたのかと射抜かれたような気持ちになり事故が起きてから本当に大好きなことを諦めたり後回しにしたりしなければならなくなったら弟は生き甲斐を失ってしまうと自分にあてはめても似たような感覚はわかるからこそ無茶はさせられないが弟のペースでやりたいことをやらせてやりたいしそれを阻むものがあるなら出来るだけではあるかもしれないが取り除いてやりたく。「流石だ、お前より野球が好きなやつは見たことがない。そうか?こうしてると昔に戻ったみたいだな」なんて懐かしそうに、それでいてこうして一緒に楽しんでることを嬉しそうに笑むもボールが落ち相手が慌てて拾う理由に察しは付き穏やかに首を振ると「慌てなくとも平気だ、お前のペースでいいんだ。こんなにも楽しいんだから」と微笑んで)
〉一松
……一松…!……ずいぶん、早いじゃないか。おまえ、怪我や体力は大丈夫なのか…?(あれから暫く経ち避けては殴られ、殴られてはし返すも空回りを繰り返しており学生服が灰色の砂埃で汚れてきた頃未熟な癖に戦略など捨てたように真っ正面から不良に飛び掛かろうとして反撃を頬に食らい地面に倒れ込み顔歪ませながら切れた口内から血液を袖で拭いつつギッと不良らを睨み付けまたぶつかっていこうとしたとこで耳に入った声に目を見開かせ振り返るとそこには弟とその大勢の友達達がおりほほえましいことだなんて笑いながらぱちぱちと学ランの釦締めながらよろりとした様子で立ち上がると相手の様子を心配げに見てから「……兄貴として格好悪いな、…ありがとうな。」と満身創痍ながらもひどく嬉しそうにはにかみ)
〉おそ松兄さん
ぷっ、…くく…それは、それはおそ松兄さんが悪戯なんてしたりするからだろう?今でも悪戯なんてされたら怒るさ、でも今のは心配してくれて聞いたんだろう?……何でか…成長した今、皆を頼る言葉が思い付かなくなっていってな。背負うんじゃなくて渡せないんだ、……それに俺…俺だっておそ松の次に兄ちゃんなのに……強くないのが、恥ずかしい。なっ、えっ、ま、毎日!?そんな、俺……めっきり、部活に行かなくなってたのに兄さん毎日も………他の、奴か……はは。弟達は喜んでくれるかもしれないな。あっ、ああ、そ、そこまで喜んでくれるとは意外だったな……ふふ。練習しておくから腰抜かさないでくれよ?……俺にも重荷を分けてくれても良いのになあ……兄さんは。(昔は、と答えた相手に思わず小さい頃の悪戯の数々思いだしくっくとおかしそうに笑いながらも相手が単なる悪戯で自分の本音を聞こうとしたわけなんかじゃないと理解できており自分が重荷を兄弟達に任せなくなったのも自分一人無理をしても皆が悲しむのは自分も同じだから解っているのにそうしたくないのもできないのも確かにあるがそれは今だからではなく昔からずっと変わらず抱き続けてきた自分自身の情けなさの現れでも有るのだと兄である相手にだからか控えめな声量で溢して。毎日様子を見に来てくれていたと知ればそこまで気にかけてもらっていたとも知らなかった為に目頭が熱くなるのを堪え肩を組みながら喜んでくれる相手の姿を満足そうに見つめつつどこか相手が元気よく張り上げた声がなぜか空元気のようにも見えて本音を漏らすようにかなり小さな声でつぶやいて)
〉チョロ松
!……そうか。ふふ、楽しんでもらえるならば嬉しいんだがな。…飽きたら帰っても構わないからな?(演技を見るのが好き、なんて言葉を貰えるとは予想もしておらずびっくりしたように目を丸くさせるもすぐにふっと嬉しそうに表情にそれを出してしまいながら気が沸いてきたのだろうか、台本を片手に机から下り立つと両目閉じてすっと息を吸い直後深呼吸の要領で吐き目を開けば役に入ったようで今正に復讐を晴らすために剣を交える王子の如く手に剣を携えた様に右手を握り相手役がいなくとも動きが頭に入っているのか派手な殺陣を再現しながら)
トピック検索 |