_さるスペインの下級貴族は、騎士道にのめり込んだあまりに己を騎士と錯覚し、果敢にも丘の上の風車へ挑んだそうだ。
彼には一人、良識有る従者が居た。その名はサンチョという。
_又或る国では、良家の息子と娘が、許されぬ愛を誓い合い、結ばれるも虚しく命を落とした。
彼が愛した人の名は、ジュリエットという。
バレエ団の名演技により、いたく感動した私は悲喜交々の逸話を胸に刻み、我こそが真のドンキホーテであり、幻の姫はジュリエットであり、親愛なる友人はサンチョであり、永遠の好敵は銀月の騎士であると朝から晩まで考え込むようになった。
それ故に、痩せ馬に跨り生家を後にし、私は新たな騎士道を見極めんと邁進しているのである。
>1世界観
>2騎士精神ならびに規則
>3登場人物について
>4私を有り体に話せば。
_諸君、書き込むべからず。_