主 2015-11-22 10:28:41 |
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《シチュエーション》
1.魔術師
世界観は中世風ファンタジーのイメージ。しかし、ファンタジーといえど魔法はあまり一般的ではなく、それを扱う存在、つまり魔女や魔術師といった存在は忌み嫌われ恐れられています。
そんな世界に存在する大きな街に、とある薬売りがいました。彼の売る薬は病にも傷にもよく効くと評判で、その人柄も爽やかで優しい好青年だと街の人々の間で密かに噂になっていました。
しかし、ある時あなたはそんな彼の秘密を知ってしまいます。
それはあなたが偶然、森の奥深くに建てられたお屋敷の敷地内に迷い込んでしまった時。あなたを外敵とみなした彼に、魔法を使った攻撃を受けたことがきっかけでした。
街の人々に見せるあの人好きのする笑顔とは違い、どこか他人を見下すような薄ら笑いを浮かべた彼は、あなたにこんな話を持ち掛けました。
「今ここで口封じとして殺されるか、僕の手下として死ぬまで働くか、どっちが良い?」
こうして、あなたと彼の物語が幕を開けました。
【あなたの設定】
あなたの身分、種族は自由となります。しかし人間以外の種族にする場合、魔法を扱わない種族であること、正体を隠し街で人間として生活をしている設定にすること、が条件となります。
2.吸血鬼
世界観は現代日本風。当然魔法なんてものは存在せず、怪物や幽霊といった存在も一般的ではありません。しかし本当は皆知らないだけなのです。闇はただ身を隠しているだけで、すぐそこで息をしているということに。
ある事情により帰りが遅くなってしまったあなたは、夜遅くに人通りの少ない道を一人歩いていました。ぽつぽつと立つ街灯がアスファルトを照らすだけの静かな帰り道です。
ふと、背後からあなたに声がかけられます。不思議なことでした、あなたの耳には足音一つ届いていなかったのですから。
振り返ったあなたの視界に移った彼は、この現代社会ではなかなか見ない恰好をしていました。その肌にまるで血の気が感じられないこと、そして、ほんの微かに漂う鉄に似た臭いにはたしてあなたは気が付いたでしょうか。
彼は暗闇の中で爛々と輝くその赤い双眸を細め、無邪気に微笑み、口の端から異様に鋭く尖った牙を覗かせながらこう言いました。
「こんばんは。ねぇ君、突然で悪いんだけど、俺のご飯になってくれないかな」
こうして、あなたと彼の物語が幕を開けました。
【あなたの設定】
人間であること以外、これといった指定はありません。ただ敢えて言うならば、彼に血液を分け与えられるような健康な人間であることが望ましいです。
3.復讐者
世界観は現代日本風。しかし、この世界には悪魔、人狼、吸血鬼のような人外と呼ばれる存在が当然のように存在しています。残念ながら、彼らと人間が共存することはどうやら難しいようです。
彼は、幼い頃に人外の手によって両親を奪われました。当時の凄惨さを、彼の首に残る醜い傷が痛々しく物語っています。
その傷を人々は哀れみ、時には馬鹿にし、気味悪がり、彼を避ける者もいました。しかし彼は傷を隠すことをしませんでした。かつての苦しみ、憎しみ、未だ燻り消えない復讐心を生涯忘れることの無いように。
そんな過去を背負う彼ですが、普段の彼はとても優しく、穏やかな人間でした。寧ろ少しヘタレな一面が目立つほど。ただ、時折覗かせる歪んだ一面は彼が根っからの善人ではない証拠でしょう。
彼はまだ学生です。そして、あなたはそんな彼のクラスメイト。不運にもその日あなたは先生に頼みごとをされ、放課後遅くまで先生の手伝いをしていました。彼と言葉を交わしたのはそんな時です。
「……あれ? こんな時間まで残って大変だね、僕で良ければ手伝おうか?」
こうして、あなたと彼の物語が幕を開けました。
【あなたの設定】
人間でも人外でも構いません。しかし、人外の場合普段は人間として生活している設定であることが条件です。また人外の場合、親密になるまで人外であることを隠したまま彼と接するか、もしくは最初から打ち明け、敵対してしまうかは自由です。ただ、敵対を選ぶならば彼を簡単に捻じ伏せてしまえるような設定が望ましいです、でなければ彼はあなたの正体を知ってすぐにそれを周りへと知らせてしまうでしょう。
4.従者
世界観は近未来日本風。近未来といえど科学技術の発達……といったものではなく、日本国内の治安悪化により銃器が流通し、至る所で怪しげな組織が抗争を繰り広げるようになってしまった世界です。
今日、あなたには新しい部下が与えられます。過去にとある組織同士の抗争に巻き込まれ、幼い妹と弟を失った怒りからその場で片方の組織の幹部を丸腰のままあの世送りにした経歴を持ちます。
当時ただの中学生であった彼ですが、それ以来あなたが所属する組織にその才能を見込まれ、半強制的にスカウトし、組織の為に働く戦闘員として教育もとい訓練を受け、そうして今日ついにあなた直属の部下になったのでした。
しかし、彼はどうにも問題児の様です。目上の人間への敬意を感じられず、口が悪く、反抗的で乱暴。それもその筈です、組織の抗争で妹と弟を失い、残った家族とは引き離され、彼はこういった組織の人間に良い印象が無いのでしょう。彼はあなたと初めて顔を合わせると、こう言いました。
「仕事は仕事だ、命令は受けてやる。……でもな、俺は絶対、お前に忠義を誓うことはねぇ、分かったな」
こうして、彼とあなたの物語が幕を開けました。
【あなたの設定】
組織の中でも上の方の地位に付く存在です。幹部でも、ボスの子供でも、いっそのことボスでも良いでしょう。ボスの子供の場合は例外ですが、それ以外は人の上に立つ存在なのですから、それなりの威厳を持っている方が望ましいです。彼は反抗的ではあるものの、命令には一応、渋々従います。しかしあまりに扱いが酷ければ逆らうようになり、挙句あなたを裏切るかもしれません。そんな展開もまた一興という方は、そういう設定にしてみるのもありかもしれませんね。
※随時追加予定
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