>麗花 (淡々と、黙々と、表情を変え、動きをつけ、登場人物のひとりひとりを演じながら語って) 「なぁ、小糸あぁ言うてくれたはんねん、しまいまで、なんであんた...」「若旦那、もうなんぼ言うたかて、小糸、もう三味線弾かしまへんわ。」「何でや?」「...仏壇の線香が、丁度たち切りました。 」 (サゲの台詞とともに、深々と頭を下げる)