主 2015-11-08 08:44:27 |
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うぇっ!?・・・あ、ありが、とう・・・?
(困惑しながらもその言葉には嬉しさを感じて照れたまま礼を述べれば相手のする行動を黙って見ていると普段からは見れない甘えん坊な様子に胸が締め付けられて思わず頬をゆるゆるにして“可愛い可愛い”と頭を撫でながら自分からかろうじて見えている相手のうなじを指先ですりすりと撫でて。ぎゅっと目を瞑りながら相手が部屋を出るのを待っていればむしろ入って来てしまって、内心は慌てているも表情には出さずにじっとしていれば髪を撫でられる感覚にゆっくりと肩の力を抜いて突然聞こえた相手の言葉にぎゅうっと胸が締め付けられて、咄嗟に相手を抱き締めて腕の中に閉じ込めたいという衝動に襲われるも今それをしてしまえば優しい相手は自分の我が儘を聞いてしまう為寝た振りを続けようとしていれば髪に口付けられ思わぬ出来事に耳まで真っ赤になり。「うん、いい子。・・・ってダメだなぁ。こうやって手放さないからダメな王様なんだよなぁ・・・。」いい子、と言いながらご褒美の様に相手の唇を軽く啄んで、自分が相手だけは手放さないが他の使用人は容赦無く切り捨てる事を城内の人間は知っている為影で“冷酷王”、相手を“国王の犬”やら“王のお気に入り”等と囁かれている事も承知していて。完全に実験モードなのか、元からサイコパスなのか“自分が美味しいのならそれが何かに利用できるかもしれない”何て考えの下、新しい人材ゲットの為城内を歩き回り、城内の殆どが自分の信者である為数多くの視線に気付いていながらどうしようかと辺りを見回せば“ヒラ様、どうなさいました?”と声を掛けられて振り返れば最近入って来たメイドで、にやりとした笑みを一瞬浮かべるもすぐに子供の様なあどけない笑顔で「あのねぇ、ちょっと僕、試したいことがあるんだー。」何て女性が好みそうな可愛らしい声音と表情を使って近くの部屋へ入れて。相手の弱々しい姿にドキリ、と胸が高鳴ってふにゃりと破顔して「そんなことない、フジは偉いし、強い子だよ。俺が命令した事は殆ど叶えてくれただろう?」と相手の涙を促す様に目尻を優しく撫で、相手を引き寄せて自分の胸に押し付けてぎゅっと抱き締めて日頃の感謝を伝える為に声を落としながら「・・・何時も有難う、俺はずっとフジを愛してるよ・・・。」抱き締めながら、きっともうすぐ抱き締める事も出来なくなるのだろうと思えば切ない表情をして何度も“愛してる、”と繰り返して。
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