人間 2015-08-29 18:11:18 |
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〓物語(場面設定)〓
都会の人の多さに参ってしまい、都会から離れた高校に通う事にした僕はネットで住む為の家を探した。
電車やバスも適度に通っていて、スーパーやコンビニだってある生活に不便な思いはしなくて自然が近くにある様な所を中心に探した結果、とある大きな木造の家を見つけた。
庭も広くて木造といえどこの前まで人が住んでいたと思わせる程綺麗、家具も揃っていて家賃も安い。
こんな好条件の物件があるなんてと感激し先越されないようにと直ぐにその家に移る事にした。
しかし、その物件は所謂曰く付き物件で…。
凄く衝撃を受けたもののオカルト系は苦手ではないし、何より一刻も早く都会を離れたかった僕はそれでもいいと承諾した。
そして引越し当日、家を目前とした僕は固まった。
理由は誰も住んでいない筈の家に電気が付いていて中で騒がしい物音がしていたから。
曰く付きと聞いて想像していたのは怪奇現象や幽霊の存在で予想外の光景に混乱しながら、玄関の扉を開けると人間に似た姿でどんちゃん騒ぎをする者達に出迎えられた…。
この者達はこの家に住みつく妖怪らしい…こいつらの所為で曰く付きなんて言われて怯えた人達は去って行ったのだろう。
今更後に引けない僕はこいつらと生活を共にして暮らしている…。
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