主 2015-08-09 18:36:53 |
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…ッ、フフフフ――…ハーッハッハッハッ!
禍々しくも美しいなぁ! オルタナティブ!
(放課後を迎えた直後の校門前で、黒色に金のラインがカラーリングされた大型のバイク(通称“オルタナティブ”)を、一枚の布で僅かな汚れを几帳面に拭き取っては、満足げに高笑いをする大柄な青年が、そこに留まっていた)
(周囲に十分聞こえる大きな高笑いと、バイクに向かって囁くように何かを呟く彼に、奇妙で不気味な物を見るような目線が向けられるも、当の本人は気にも留めていないのか、はたまた気がついていないのか、己の愛車を褒め称えるのを止めたりはしなかった)
ふん。いつもの事だが、今日も完璧なスクールライフだった……! 流石オレと言ったところか。
おかげで今日も気分が良い…このままどこか、遠くへツーリングでもす――ってあ゙あ゙ぁ゙!?
(今日の己を振り返っては、心は喜びに満ち、それに伴ってか、威張るような笑みを浮かべて。――しかし、大変高揚する彼の気分は、ある一瞬の出来事によって粉砕された)
お、おお、オレのっ…オレの愛車にッ! と…、鳥のフンが! それに二ヶ所!!
(バイクのシート部分とメーター部分に付着した、鳩のフン。実際に落とされるのを見るだけでも中々に珍しいが、二ヶ所同時に落とされる事など、早々ないだろう)
(…開いた口が塞がらず、魂が抜けたかのように呆然と立ち尽くす。巡りあいたくない、確率が低い出来事に巡りあってしまった彼は、不運極まりない事この上ない。…日頃の行いが悪かったのだろうか)
ぐ、ぬぬぬ…っ! よくも…よくもオレのオルタナティブを…!
あの鳩め…オレに一体、何の恨みがあるというのだ…。今磨いたばかりだぞ、全く…
(先ほどの朗らかな気分は、明後日の方向へと、一瞬にして飛び去った。今の彼は、よもや別人と言ってもいい程、憂鬱なオーラを放つ根が暗い男と化している)
>ALL
【長文で申し訳ございません! 絡みやすいシチュエーションかどうか分かりませんが、絡んでいただけると大変嬉しいですます!((】
【このような文章ばかりになってしまうと思いますが、皆様、よろしくお願いいたします!】
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