神狩り

『世界観』

時は現代。舞台は日本。

国民全員が何時も通りの日常を過ごす中、生まれた土地も、容姿も、性格もバラバラで、唯一年齢だけが同じのとある少年少女等が『同日』『同時刻』に一つの音を聴いた。


シャーン─...チリン─チリン──


響いたそれらは、種類こそ違えどどれも同様に『鈴の音』だった。

その音を聴いた瞬間、少年少女等は神社にて出逢ってしまった。



『此処より外へは出せない』

突如少女らしき声が響いた。


『出たくば裏切りの神を殺.せ』

『裏切りの神は人に紛れる』

『明朝六時から逢魔ヶ時まで例外として外に出す』

『裏切りの神を殺.すまで決して自由は与えぬ』


瞬く間についた鈴付きの黒い首輪。
そして現れる『声の主』黒い少女。

『首輪は自由を縛るもの。決して切れぬ。決して燃えぬ。逃げれば鈴の音が残る。裏切れば首輪がその首を飛ばす』


少女は言った。




『裏切りの神は『此処』を目指す。裏切りの神が此処へ来るまでに殺.さなければ只死.ぬのみならず輪廻転生を許さない』


〔一日目〕