ゴーストバスター 2015-05-10 22:45:45 |
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…ッふは、何それ。
(相手は良くて何故自分の場合は駄目なのか、とその理由を求める視線を向け。しかし目に映る相手の姿が頑なに拗ねている風に見え、その疑問は口外にせず困った様な微笑を浮かべるに留めて。「あれ、凪さんなら”珍しい物”選ぶと思ったんだけどなぁ。…そんなに俺のキスが好きなの?」提示した三択からキスが選ばれた事に驚きを隠せず目を僅かに見開かせ不思議そうに呟き、漸くぬいぐるみが下ろされ露わになった相手の顔をゆるりと一撫ですればクツクツと低く喉を鳴らして問い掛け。女性についての嗜好は相手の言う通りで「…世の中には色んな魅力を持った人が居るからね」と穏やかな声音でしみじみと呟き、相手の好きなタイプに関して暫し考える様に首捻っては「あぁ、愛してくれる人なら誰でも。だっけ? …じゃあ凪さんは片想いはしない方なんだ」やっと思い出したとばかりに声を上げては、ふと胸中に浮かんだ憶測が意図せずぽつりと口をついて出て。先程からお預けを食らっていたためか些か諦めの滲んでいる様な相手の声にもパッと表情を輝かせ。勿体振る様に二つ目のボタンをゆっくり外せば目前に晒される白い首筋に”ちゅ”と音を立てて口付けを施し「…凪さんの前ではイイコでいたかったんだけどね。こんな立て続けに誘惑されて大人しくできる程、従順じゃないから」と悪びれる様子も無く笑顔で言ってのけ。噛み付く様な荒々しい口付けを享受してはそっちがその気ならと柔らかな唇の隙間を舌先で強引に抉じ開け、熱っぽく湿気を帯びるそれを相手の舌に触れさせ、ワザと焦らす様に舌の先端で輪郭をなぞって弄び。疚しいと評されるも日頃の行いを振り返れば返す言葉もなく、ただ乾いた笑みを零しながら「あはは…この前兄貴に”お前、いつか刺されンぞ”って言われた」と明かし、石マニアには後日希少な鉱石でも渡して謝ろうかと脳裏で作戦を練り。鼻先へのキスに返って来たのは何とも可愛らしい反応と言葉で、色気と愛らしさの合わせ技なんて反則だとクラクラしそうな頭を緩く左右に振って正気を保ち「……凪さんの小悪魔」と悪態にもならない台詞を顔逸らして小さく呟いて。此方を疑る視線にいやいや、と片手を振ってそのつもりが無い事を示し「凪さんの身体、食べたりしないから安心して。…精々噛み付く程度だからさ」穏やかな声音と笑みで人食嗜好は否定し。しかし愉悦げに目を細めては相手の疼きを知ってか知らずか耳元に片手を伸ばし、先程噛み付いた耳朶を指先で軽く挟めば僅かに赤みを帯びる痕を愛でるが如く撫でて。犬の真似事で許しを乞うていた処、デコピンを受けては額を押さえ「__ッた! 地味に痛い…。てか地味にスベったみたいで心が痛い…」と呟き。言葉の上ではギャグ100点らしいがその割にはクスリともウケでいない相手の姿を見れば本気で落ち込み項垂れて。次いだ相手の言葉を聞けば緩く口角を上げ「そうそう、攻略欲っていうのかな…やっぱり凪さんとは気が会いそうだね」なんて笑って見せ、続けて「お褒めに預かり光栄。でもキミみたいな”要塞”を目の前にしたらうちの軍勢も皆骨抜きにされちゃうよ」と此方も軽い口調で冗句を重ね。微かに眉根を寄せ、口付けを享受しするりと手を逃がせば極めて明るい声と笑顔で「…今生の別れとかじゃないし、夜が明けたら同居人に戻るだけ。…それだけ、だよ」と様々な感情を吹っ切るような口振りで語り、前髪越しに相手の瞳を見据えて)
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