主 2015-05-01 20:14:43 |
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>鹿実
(顔を擦り寄せる犬猫に似た懐こい仕草、そして予想通りの答えに可笑しそうにくすくす笑い。この愛嬌で何人の元を渡り歩いてきたのかということは一先ず考えないことにする。残った体温を確かめるように軽く手を握ったりひらいたりしつつ誘われるまま相手の隣に移動して、林檎が似合う、なんて感想を述べる相手をモチーフを観察するように静かな眼差しで見下ろすと「……うん、君よりは似合うかもしれない。君は林檎が似合うというより、君自身が林檎みたいな子だからね」数十秒か数分か。人を不安にさせるには充分すぎるほど見つめた後抽象的な見解を返し、林檎を相手の目と髪の横に添えよく似た色合いに頷けばひと呼吸置いて「”かじつ”という名前も、本当の名前よりずっと君に相応しいんじゃないかな」掴めぬ素性にほんの少し手を伸ばすような、そんな言葉を茜色に満ちた空間へ零して)
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