_____xx 2015-04-23 19:12:42 |
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>萌 / >117
_ありがとう。そう言ってもらえると、僕も嬉しいよ
(彼らしいと言えるが、相手の返事は予想外に優しいものであった。ここで遠慮するのは逆に失礼にあたるだろう、こくりと軽く頷けば肩の力を抜きつつ上記を口にし。その後、改めて小さく相手の名前を呟いてみると何か思うところがあったのか柔らかく目元を細めて。そんな時拾った相手の呟き、不思議だと言われると此方が不思議な気分になってしまう。相手には一体自分がどう見えているのだろうか。「そう、かな?君は……」此方も相手の印象を言おうとしてハッと言葉を区切る。相手には悪いが相手を見て思う第一印象と言えば“頼りない”だとか“可愛らしい”だとか言ってはならない様なものばかり、さて、どうしようか。何か良い例えは無いかと言葉を探し、ようやく見つけられたのかパッと笑顔をつくれば悪気が無いからなのか、その笑顔のまま小動物みたいな感じだね、と付け加えて。相手に続けて問われた質問に答えようとし、ぐっと言葉に詰まる。…答えが見つからない。焦燥を感じたのも束の間、すぐにとある電話の事を思い出した。毎年毎年、半ば業務的にかかってくる誕生日を祝う父親からの電話。まるで自分が良い子のままであるか点検しているかのようなあの会話を思い出すと無意識に顔が険しくなってしまうのだが、まぁそれは置いておくとしよう。はて、その時あの男は何歳だと言っていただろうか。「ん、ええっと……25…だったかな」困ったように眉を下げつつなんとか記憶を辿ればそう曖昧な表現で答えて
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