主 2015-04-21 17:50:54 |
通報 |
≫冬子ちゃん
まぁ、そう思ってるならそう思ってるでいいけどさぁ…君を生かすもコロすも、僕の勝手なんだし
(別に相手を殺してしまおうなんて気などさらさらない。本当にこの子は想像力があるというかなんというか…。これ以上言っても恐らく更に誤解を深めてしまうだけだろう。少し困ったように首を傾げて笑えば相手から手を離し。「寧ろ誰も居ない中でボク一人生きてるってどういうことなのさ…もしかしてボクの事、化け物か何かだと思ってるのー?」辺りには自分と相手の二人の声しか響いていない。ゆっくりと辺りを見渡すもやはり何の気配もせず。冗談っぽく笑うとそう言って。
≫周助くん
そーだねー。レイジが居ないとご飯食べられないし、掃除も出来ないし学校行くのに面倒だし。
まぁ、なにはともあれ絶対に無くしたり壊したりしないでね~……っと。
(よくよく考えてみれば今住んでいる家や自分達の世話。全てを管理しているのは次男。もしレイジが居なくなったらたちまち家は崩壊しまともな食事も食べられず、各々が好き勝手に行動をして父親からのおぞましい罰を受けることとなるだろう。辺りをぐるりと見渡して、階段などで相手が躓かないことを願い。そろそろ移動しないと本当に日が暮れてしまうだろう。ランプの中の蝋燭をじっと見つめ、指をパチンと鳴らすと蝋燭に火がついて。「素直な弟でいいなぁ~…ボクの弟は根暗な上素直じゃなくって。口を開けば『テメーが兄になった覚えなんてねェよ!』だよ~?」自分に癒される弟など居ない。寧ろ弟とは癒されるものなのだろうか…いや癒される筈なのだが…自分に向けられるのは罵倒のみ。どうすれば癒してくれるのだろうか。
スバルくんは心も体もピュアだから絶対に暴力降らないよ…今度はどうしよっかなぁ。
んふ、案外キミの周りにもボクみたいな奴が居たりしてね。可能性はゼロとは限らないよ…
(何気に酷い事を言いつつも、どこか自信ありげな笑みを浮かべれば、帰った後にどんなからかい方をしようか…最近はテキトーだったし久し振りに本気を出そうか…などと考え。自分たちのような、人間界をウロウロしている魔族は珍しくも無い。そこら辺のスーパー等にお菓子を買いに来たりしていてもおかしくは無いだろう。「んふ……聖職者達が自分たちの為に娘をボクらに引き渡す位だしねぇ…ホントにそうだよ。……男に優しさ――快楽を与えるつもりは無いよ。」軽く微笑むと、父親に騙されて自分たちのもとに来てしまった少女の姿を思い出し。別に一度だけではない、恐らく城に雇われている人間のほとんどがそうだろう。一度相手の首筋から牙を抜くと淡々とした口調でそう言い
≫リンちゃん
……んふ、こんな所でどーしたのー?もしかして迷子だったりする?
(なぜ自分がこんな何もない所に来なければいけないのだろう。だんだんとそんな気持ちが膨れ上がり、たちまち不機嫌そうな表情になりつつも黙々と黙って歩き続け。ふと目立つ金髪と白いリボンをみつけると相手に近づき。その正体が自分よりも幼い、可愛らしい少女だという事に気付くと、いきなり口説くという事は流石に駄目だろう…自分の中の数少ないまともな思考がそう判断すれば、軽く首を傾げ、相手の目線に合うようにかがみ優しげな声色でそう尋ねて
トピック検索 |