◇ 2015-04-07 15:10:11 |
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ん…ああ、御前か。御疲れさん。
(会社敷地内の隅にプラスチック板で隔離された簡易の喫煙スペースにて、貰い物のジッポで火を灯した煙草を口に咥え煙を肺に送り込むとニコチン不足で靄が掛かったような脳内が徐々に冴え渡ってゆく心地を覚える。拭い切れぬ疲労感を吐き出すように唇から零れた紫煙が廃墟のような静けさを保つ空間に霧散するのをぼんやりと眺めていると徐々に近付いてくるヒール靴のテンポ良い足音。禁煙を積極的に推奨している社風故に此処へ足を運ぶ者は珍しく、中でも女性喫煙者は社内で珍しい為半ば無意識に其方へ顔を向けて。"お疲れさま。"最早義務的な物と化している労いの言葉を掛けて来る彼女は他の部署の後輩であり恋人、己と相対し綻んだ表情で駆け寄ってくる彼女に僅かに頬が緩むのを感じながら銀色の共用灰皿に先程点けたばかりの煙草の先端を擦りながら押し潰し鎮火為し。社内恋愛を禁ずる規則から勤務時間内に疑念を持たれるような言動が出来ず、互いに多忙であるからこそこうした逢瀬は一種の癒しである。近寄ってきた彼女の後頭部へ別側の手を伸ばし長い亜麻色の髪を指に絡め取るよう梳き撫ぜて。丸い双眸を心地好さげに細め人懐っこそうに眦を下げる無防備な表情に無意識に唇の端を上げる。穏和で人当たり良く仕事が出来る為に人気のある彼女、然し今此の瞬間は自分だけのものであるという幼稚な独占欲に内心では自嘲すら抱くものの其れを露呈する事は皆無。首の裏に手を添え身長差がある為に屈み込み覆い被さるような体勢にて薄い瞼に口付けを落とし。)
( THE 雑。途中から頭の中がごちゃごちゃしたやつ第二弾。
考えている途中に別のことが入ってくると、そっちに気移りしてしまう。
煙草を吸った後にキスをするのはあまり好きじゃないです、甘党なもので。 )
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