木戸番 2015-04-06 13:25:07 |
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>箕影
…(何処も彼処も不況の影響だろうか、余り賑わいと言う物が感じられなくて。家だって人の事は言えない静けさを持った結果、近い未来にてこの店を畳まないと行けないのだと重い足取りで金魚鉢から出て来て。店から出てくるとそこで下駄の音を耳にして、顔を上げると同時に近づくその彼から話しかけられると瞬時に相手が客なのだと理解を示し元気が良く愛想のいいそんな人当たりを重視とした笑みを表情に浮かばせて「此処はホラ、いよいよ問題となります世にも変わった兄弟の…アイヨーッ、見目麗しいその面構えに絹糸の様な艶めく髪の毛の青年は何の因果か両の手足が御座いません。あとはホラ、旦那様も見た事が御座いますでしょう、山に居りますお狐様。いま、恥も外聞もうち忘れ、山と町の垣根を越えた狐に魅入られる男が一人。金色の尻尾を揺らめかし―――トト、生憎今日はお休みでした」普段の癖で口上を述べ始めたのだが、それが意味の無い事だと気付くとその言葉を謹んで)
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