n 2015-03-30 20:13:58 |
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んん、べっつにー。(ごく真面目に言ったのだがやはりシュールなジョークとしか取れない愉快な言葉に彼は笑ってくれるも続く台詞には何故だか口籠もる。すぐに軽い口調で返してくるが何か複雑な事情でも抱えているのだろうか、今までの彼との同居生活で自分たちに及んだ影響はそう多くなくて、この程度の想像しか出来ない程には彼についての知識を持っていないし、自分だって自ずから自分のことを多く語ってきたつもりはない、すごく親しい筈なのにきっと無意識にお互い距離感を保ち続けた、だから。知らなくていい、知ったところでどうするんだ、想像と違っても同じでも、自分には損も得もない、そう、特別に傷付いたり舞い上がることは決してないんだと。此方も軽い口調で子どもみたいに返してやり。酒が飲めなくたって見ていればペースが速いがどうかは判る、早々と一本目を空けた対面の男は、アルコールが体内に入っていく感触を楽しむ自分を一笑する。この話題を続けるのは失敗だったろうか、だけど下戸の自分を置いてひとり酒を呷る彼を相手に会話が続かないのもなんだか居心地が悪く落ち着かなくて。自分から訊き返しておきながら拗ねる彼に思わず頬が緩む。彼の子どもみたいな態度を可愛いと思うのは。「そりゃあ、この生活がさ」さらりとかわすように言ってのけ、控えめに一口缶に口をつけて、未だ少量残っていたとっくに冷えた玉ねぎを口に放って。両手で頬杖をついて、何とも無しに酎ハイの成分表を口の中でぽつぽつ呟き始めれば、遠くから聞こえてきた救急車のサイレンが少し近付いてまた遠ざかる。自分は昔からテレビっ子では無いから、チープでポップなバラエティ番組の騒音が無いのは自然なことだけど、一度聴覚に気をとられるとやけに静けさが耳について。少し一口分を多めに酒をこくりこくりと流し込めば「なんか音欲しくなった。 CD選ぶけど、リクエストは?」と立ち上がり)
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迷惑だなんてとんでもないです。気になさらないでください。のんびり気長にこれからもよろしくお願いしますね。
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