鶴丸国永 2015-03-14 21:44:00 |
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鶴
新月は見えずともすぐそこにいる、今の俺のようにな…面影を探す必要がどこにある
(闇に溶けていても月は昇って沈むもの、この世の理とは常に変わらないもので。己を待っていたとも解釈できる言葉、月を己の代わりにしようなど見えぬ月にすら嫉妬してしまいそうになって。しかし月を探させるほどの思いをさせたのは紛れもなく自分、これ以上相手に近づくのは許されないような気がして。ここは自分から謝るべきだと口を開くも一瞬言葉に詰まり「……すまなかったな、鶴。お前の気持ちを考えてやれなかった」言葉が途切れないよう、声が届くようにゆっくり言葉を紡いではそのまま口を閉ざしてしまい。相手に髪紐を結ったことで己の頭で生じた喪失感に違和感があるのか手持無沙汰に己の髪を弄っては「はは、確かに熱いな。一度言ってみたかったのだ…近う寄れ、鶴よ。…俺が折れても…お前は残ってほしいのだがな」逃げた相手の顔を追うように手で頬を包み、先程の言葉を低く繰り返しては相手の腕を取って引き寄せ、自身もその勢いのまま上体を寝かせて)
一期
謝るのも、迷惑をかけてからだ
(相手の表情から心内を察してはぽふりと相手の頭を撫でてやり)
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