鶴丸国永 2015-03-14 21:44:00 |
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一期
ああ、兄弟をたくさん持つだけあって頼りにもなる。…が、俺は其方よりずっと年上だ、俺を頼ってくれてもよいのだがな
(沢山の弟を持つ相手は流石とも言えるくらい頼もしいと思えて。しかし相手より本丸に長くいて、そして長く生きている己に少しでも頼ってほしいと願ってしまい)
鶴
何処までも優しいのだな、鶴よ…お前の優しさは今でも好きだ
(言葉ではそう言ったものの、今の己にはその優しさが辛く感じて。部屋から出てすぐに腰の刀を抜き、状態を確認して鞘に納めればこのまま夜戦に出てしまおうかと考えが過ぎって。しかしこの考えを払拭するように首を左右に振っては自室に向かい、目の前の縁側に腰掛けては大きな溜め息を一つ吐いて。相手に心配することを許さなかった自分がどれだけ最低であったか、相手の立場を想定しては自分に嫌気がさして。この亀裂の原因を作った自分から詫びを入れるべきだと考えるも勝手に部屋を出てきた手前、いつ戻ろうかと空を見上げれば月が見当たらない。今日は新月だったかと自身に皮肉を言うように呟いてはこのまま消えてしまいたいとも零して。片手で髪紐を解けば頭を撫でていた手も離し、その髪紐で相手の頭を括って「ははは、照れるでない。俺はそれでも構わないのだからな。…よく分かっているな、一人で折れるほど寂しいものもないからな」相手が照れているのは容易に分かり、からかうように述べれば自信ありげな表情には苦笑しかできず)
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