鶴丸国永 2015-03-14 21:44:00 |
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鶴
だが、他人にしか効果がないらしい。俺自身の事となると鈍いようだ。…ならば俺が代わりに言おうか?恐らく同じだぞ?…それは確信があって言っているのか?お前こそ侮れんな。乱は…遠慮する。女子相手のようで気が引ける
(先程から言う勘の鋭さは他人の身で発揮されるらしく、自身の事となるとまるで鈍い。相手が視線を逸らすところを見れば言いにくい様子。兄弟以上の関係は己の欲でもあり、相手が言いにくいのなら自分から言ってしまおうと。相手の気持ちは十分に理解でき「あぁ、十分すぎる程にな。…満足してくれなければ此方が困る」と軽い調子の相手に不安を抱き。「そうか?俺は言葉に嘘を込めたつもりはないのだが…」と予想外であるかのように述べては小首を傾げて。言葉の通り自身の言葉に嘘を込めることなどほとんどなくて。「あい分かった。俺も情けない姿は見られたくないからな。…お前にも同じ言葉を返すぞ」自身も相手が傷つき、倒れるところなど見たくなくて。「一応驚いているつもりなのだが…そうも表に出ないらしい。驚けるよう、努力してみるかな。お前がそう思うなら俺だって同じことを思っている」と相手の視線に申し訳なさそうに述べて、自身も同じ思いをしていることを強調して。「だから言っただろう、隠し事などさせぬからな。本当に壊れてしまいそうだな…お前はどうされたい?」と笑みを浮かべては誤魔化せないと言いたげな目をして、添えた手から伝わる鼓動は本当に壊れてしまいそうで、少し相手をからかってみようと恐らく却下されるであろう要望を聞いてみて。相手の声を聴くうちに己の中の枷が外れていき「…そうしていくつもりだったがお前がそこまで言うのだ、押し殺す方が辛くなってしまうではないか…!俺は気付かぬふりをしていた。お前がいることで幸せに思い、俺の胸の内を明かせばこの関係が崩れる恐怖…押し殺してこのままでいようと思ったのにもう抑えられそうにないのだ」と抑えようにももう止められない言葉、相手に抱きしめられたことでプツリと何かが切れ、表情を見られぬようきつく抱きしめて「…好きだ、鶴よ。お前が愛しくてたまらないのだ」と相手の耳元で囁く形で最後まで言えなかった言葉が紡がれて)
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