鶴丸国永 2015-03-14 21:44:00 |
通報 |
鶴
くす、侮ってもらっては困るな。ほう、俺にも不満はないか、…俺の言うことが分かると?彼奴らが消えれば現世に天下五剣が揃うであろうか…。それとも負けて俺まで消えるか…まぁ、彼奴らの数にキリがないのは確かだな。
(勘は鋭いと言ったそばから侮っていたと聞けば小さく笑って得意げな表情を浮かべ。相手が此方の言うことが分かると言えば言ってみろと言わんばかりの視線を向けては、あれだけ言ったのだから相手は言い当ててしまうだろうと少々の不安を抱いて。こちらの反応を楽しむかのように様子をうかがう相手に「そうであったな、お前はあの時こんな気持ちで…。…は、年寄をからかいおって」と先刻の相手の心中をやっと理解したところでからかうなと目で訴えて。先程の発言が気に入らないと表情で語る相手に「ははは、少しからかってみただけだ。お前のことは理解しているつもりだ」と詫びの意味を込めて。相手の心中を察したのか「手入はするが、怪我はしてほしくないな」と本音交じりに述べては気を付けろと付け足して相手の頭をくしゃりと撫で。「俺はそんなに驚かぬからいいものの…他の奴らには程々にな。そうか、俺もあの時お前の体温が感じられたのは嬉しかった」と相手に驚かさない選択肢はないと理解した上で述べ、歯止めをかけるよう忠告する。相手の手が離れるのを目で追い、上機嫌と表すに相応しい笑みを浮かべて。「だから俺の勘は鋭い、と言っただろう?それに自信のないときは言わぬからな。おや、ではこのまま壊してしまうのもよいな」と得意げに述べ、相手の鼓動を確かめるように手を相手の左胸の添えて。今思えば押し倒してしまったのも己の本当の気持ちの所為かもしれない、気づいてしまった時はすでに遅く「…はは、何故見ていたのだ。楽しんでいたのは先程までだ…しかも俺自身を誤魔化すためにな。これは気付くべきでなかった…今のままでいられなくなるのだ。それはお前にとっても俺にとっても辛い…!だから…俺の名を呼ぶな、俺の気持ちを聴くな。押し殺すより…辛いのだ…」と相手の行動に驚き、硬直しながらも相手から逸らした顔を相手に向け、溢れそうになる気持ちを言うなと自身に言い聞かせながらなんとか言葉を紡いでいる状態で。力強く呼ばれた己の名を聴けば胸の痛みは更に強くなり、無意識に「鶴…俺は…お前、が…っ」と呟くも最後の言葉がどうしても言えず)
トピック検索 |