鶴丸国永 2015-03-14 21:44:00 |
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>三日月
君の勘は中々侮れないな、…は…君に不満はー…いや、えまさか、な、何だ今なら君が言った事も分かる気がするぜ。幾度となく刃を交えているというのに一向にいなくなる気配がない。まったく何時になれば消え失せるんだか。だからそもそも幼くないさ、きちんと思考は大人だ。あぁあの子はな、確実に泣かれるだろうさ。
(もし相手の言うことが本当であれば己も色々な主の元を渡り歩いてきた身、人を見る目が養われていても可笑しくないがそこまであるとは思えず納得を。当然相手にも不満などなく、相手が言うのを止める前に述べた一言が引っかかり、そこに引っかかるとすれば答えは限られている訳だがチラリと相手を横目で見てから首を横に振り有り得ないと自己解決させようとしても一度答えとして出したことは中々脳内から消えてくれずに、続けて誤魔化すように少し前に己が言葉を途中で止めた事を思い出し苦笑いを浮かべ述べ。不満の声と赤い顔を見る事が出来たことだけでも満足であり「俺も同じような体験をしたんだぜ?俺一人というのは些か不公平だというもんだ。君が言った事だろう?俺の目にも十分その顔は可愛らしく見える」とさも楽しげに口角を釣り上げれば反応を伺うようにニヤニヤと目を細め見やり。頬を緩め笑む相手は中々様になるものの何分述べた内容が気に入らず眉を寄せ「だから遣ってると最初から言ってるだろうに、ようやく理解してくれたか」と少し不貞腐れたような顔をし。目を細める相手を見てから沸々と焦りに似た何かが湧き上がるのは何なのか、少なくとも失言だったかもしれないと先刻述べた言葉を後悔しながら「お、おうその時は、な?」と一先ず頷いておきながら怪我には気をつけようと内心呟き。「ううむ、そうは言ってもなぁ…大体やるのは君と会った時にやったものくらいだぜ?はは、いや何だ分からなくもないからなぁ、あの時の君の手は気持ちよかった」腕を組み考えるような仕種を、元々驚かさないという選択肢はないが大体やるのはわっと驚かす程度のもの、そこではしゃいでしまうことはあれど本気で怒られないように一応考えてあるもので。拒絶されないといつまでも触り続けたくなってしまうもそろそろ、と名残惜しく思いながら頬から手を離しつつ相手が己の頬に触れた時の手の温度を思い出せばほんのりとはにかんで笑み。「普通はそこまで分からないものさ、俺の勘も何時も当たるわけじゃないしなぁ。おぉ、凄い自信だな!言わんでいい!今でも心臓の鼓動が早いんだ、いい加減壊れちまいそうだ」感心したように述べつつ、続いた言葉にはピシャリと言いのけ小さな溜息を一つ溢せばジトリと視線をやり。何時まで押し倒された状態が続くのか言い知れぬ不安はあれど、内にあるのはそれだけではなくて。上体を起こしたことで相手の顔との距離が離れれば緊張で固まっていたものを解すように一度長く息を吐いてから相手の声を聞き目を開き、相手が顔を逸らす直前偶然見てしまった顔に大きく目を見開き「…三日月、なんで君がそんな顔をするんだ。楽しんでたんだろう、俺の反応を見て面白がってたんだろう。違うんだったら!顔を見せてくれ、変な期待を抱いたままにしないでほしい!今のままでは君に名前を呼ばれることでさえ辛いんだ…だから聞かせてくれ、君が押し殺した君の気持ちを…宗近」と名前を呼ばれツキリと痛む胸を無理やり押し殺し、渾身の力で相手の手を振りほどくと上体を起こすと同時にしっかりと相手の両頬に手を添え、しかし無理矢理に己の方へと向かせるわけではなくただ添えているだけで訴えるように前記の途中まで口にし。意識すればまだ痛む胸は相手に名前を呼ばれるだけで常にこうなるのかと考えると辛くて、顔を俯かせ頬から手を外すと己の胸辺りの服を力強く握れば震える声で後半を述べた後続いて呼んだ相手の名前は力強く)
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