2015-03-03 23:11:29 |
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…そんなに経ちますか。はは、俺だって立派な社会人になりましたよ。
(周りのお客の声等は既に聞こえていない。聞こえるのは急速に高まった自らの心臓の音。自然体を装うために何か話さなければ、そうは考えるものの何を話せばいいのか分からずカウンターに肘をついて手を組みながら目を伏せる。そしてふと掛けられた声からは明らかな緊張が伝わり、其れがさらに自分の緊張を煽った。6年_其れは長いようで短い期間だった。その間に相手を忘れたことはないのだから。控えめに視線を相手に向けながら乾いたような笑いとともにおどけた言葉を返すもその雰囲気がこの場に似付かわしくないことは何となく分かっていて。)
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