沼のぬし 2015-02-28 21:15:18 |
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> 東雲先生
__あ、いえいえ。感謝されるようなことは何も。
( 僅かながらも、元気を取り戻した様子の相手。取り敢えずは笑えるようにもなった為、今日一日此れから先の授業に支障をきたす事はないだろうとホッと胸を撫で下ろし。”有難う”彼女が発したその言葉には先程背中を摩っていた手を離した後、代わりにヒラヒラと靡かせながら否定の意を表し上記溢して。「 ところで、東雲先生。次の授業は? 」不意に視界に入った腕時計。もし次も授業があるのならば、そろそろ行かなくてはいけないのではないか。相手の方にも盤が見えるよう腕時計を傾けて。 )
> 笹原先生
__ええ、まあ。出来る、と信じてます。
( 現在受け持っているクラスの中には、卒業すら危ういような生徒達もチラホラ。出席日数や人間関係面での問題等様々、その多くは此の保健師のお世話になっており心配されてしまうのも無理はない。ふうと大きく息を吐き出し、僅かに眉尻を下げつつ曖昧に上記溢して。大丈夫、そうはっきりと断言出来ないのが担任として情けない。そんな事を考えながら蛇口の水で、傷口を洗い終え。不意に聞こえた相手の呟く声。切り傷の予防策、やはり保健だより的なプリントとかなのだろうか。声には出さない侭、思考巡らせていれば慌てて差し出されたハンカチ。「 あ、いえ。大丈夫です、持ってますから。 __それより、絆創膏を。 」その姿に思わずクスリと笑みを溢し、ポケットから持参したハンカチ取り出して。それより、と先程から貰えず仕舞いだった絆創膏を貰おうと。 )
> 一ノ瀬さん
__嗚呼、そうでしたか。余計な心配でしたね。
( 本人が大丈夫だと言うのならば仕方が無い。得意気に笑うその姿に、何処か幼さを感じ。やはり、高校生と言えど未だ子供っぽい所があるんだなあなんて思わず此方も微笑んで。「 此の時間に空いてる所、 __では、図書室にしましょう。教科書はどうしますか? 」首を傾げる彼女をよそに校内の構図を思い浮かべながら、現在空いているであろう場所を考え。図書室なら授業で使っている可能性も低い為いいだろうと。漫画本しか持っていない相手に対し、勉強道具は必要ないのかと緩り首を傾げて。 )
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