吟遊詩人 2015-02-21 13:57:39 |
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高校生の二人、今年二年生になった雄介と竜也はクラスが離れてしまった。離れたと言っても休み時間殆ど一緒に居る二人は一クラス離れただけでは関係が無い程変わらず仲が良い。
授業も一段落し昼休憩に差し掛かった頃、今日も雄介は竜也のクラスに向かっていた。
「あれ?…あ、ねぇ。竜也知らない?」
竜也のクラスに着いたは良いが既に開いていた入り口ドアから覗いても竜也が居ない、今まで昼と言えば自分と過ごしていたが竜也が昼休憩に居なかった事等初めてだった。不意に自分を避けてドアから出ようとした女子生徒に声を掛けた、名前は知らないが顔は知っている。三つ編みと黒縁眼鏡が特徴的なお世辞にも可愛いとは言い難い、しかし素朴な優しげな雰囲気を持つ女の子。
「あ、神田君。東雲君?さっきお弁当忘れたとか言ってたけど、購買じゃないかな?」
雄介には意外でしかなかった、彼女は他クラスの自分の名前迄記憶していたからだ。聞いた事以外に自分の予測迄話してくれる彼女に礼だけを述べて雄介は竜也のクラスを後にした、購買に向かって入れ違いになっては困ると何時も昼食を摂る屋上に向かって歩き出した。
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