吟遊詩人 2015-02-21 13:57:39 |
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【第一章:始まり】
他愛もない日常、日々送る事に如何なる不安も持たない現代日本。ニュースで取り上げられているのは人々同士の争い事ばかり…怪物、妖怪、もののけの類、ましてや神をも信ずる者等何処にも居なかった。
落ちぶれた神社や祠には人気が無く、勿論の事神々の力は薄れてしまっていた。
そんな誰もが恐怖感を知らぬ現代で学園生活を送るとても勇気があるとは言い難い、そんな若者がいた。
「母さん、行ってくるよ?」
少し情けなくもあるが通る声で学園に向かう事を告げると母親の返事も聞かず足早に家を出てしまう、彼の名は神田雄介。
「よう、お前遅ぇっての」
少しばかり進んだだろうか、雄介が曲がり角を曲がった途端塀に背を預ける様に凭れている若者が一人。雄介を指差しつつ若干腹立たしさを込めた冗談混じりの口調で述べた相手は雄介の親友と呼べる存在、彼の名は東雲竜也。
いつもの事だと言わんばかりの口調の竜也を見る限り、毎日の様に寝起きの悪い雄介に待たされているのであろう事が伺える。
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