吟遊詩人 2015-02-21 13:57:39 |
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階段を登っている最中、雄介はある事に気が付いた。朝は晴れていた天気、ならば屋上への入り口ドアに付いた小さな窓から陽が漏れているのが普通。しかし薄暗く今にも雨が振り出しそうな程階段が陰っていた、食事中に降り出されてはと雄介は来た道を引き返した。
「雄介?どうしたんだよ、早く飯食いに行こうぜ」
階段を降り切った途端先程居なかった竜也が現れ雄介に声を掛けた、一瞬は驚くもやはり友人。屋上で待ち合わせたかの如く意志疎通が出来ていたと雄介は小さく笑った、しかし先程見てきた天候の変化。心配もあってか雄介は小さく首を横に振った。
「行ったんだけどさ、今にも降りそうなんだよ。今日は教室で食べよ?」
残念そうな表情を浮かべて雄介は説明し、又提案した。仕方ない、そんな言葉しか出ない様な状況で竜也は溜め息混じりに頷いて自分の教室に雄介と共に引き返した。
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