初恋 2015-01-18 06:28:20 |
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放課後の1人の教室
窓から空を見ていた。
家に帰ってから何をしようか。そんなことを考えていた
いつもと変わらない今日が終わった気がした。
遠くから聞こえてくるのは階段をかけあがる音…
「もしかして…」と、ほんの少し期待した
窓に背を向けて入り口の方を見た。
ガラガラと音をたてて開いたのは隣の教室だった
「なんだ…」と、また空を見てため息をついた。
外はさっきより暗くなっていた
荷物を持って教室を出た。
下駄箱からローファーを取り出し
履いていた上履きを下駄箱にもどした。
部活動中の声が響きわたるなか
私は駐輪場へ向かう。
自転車の鍵をバックから取り出して
自分の自転車の前まで着くと
後ろから、私の名前を呼ぶ声を聞いた
振り返ってみると…目の前にあの人がいた。
あの人は笑顔で
「気をつけて帰れよ。また明日な」
と言って…行ってしまった。
私は、風に運ばれてくる…あの人の匂いと
耳から離れない声のせいで
そこから動くことができなかった。
いつもと変わらない今日が
あの人の一言で…
特別な今日に変わり
当たり前のようにくる明日が
とても待ち遠しく思えた
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