xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(朝、男子生徒と共に朝食を取るも相手の事を考えすぎてよく眠れなかったせいか頭はぼーっとしておりベラベラと話す男子生徒の話の内容をよく聞きもせず「ああ…」と相槌を打って。
『まじっすか?!じゃあ決まり!!』
「何が?」
『何がって夏祭りっすよ。浴衣は俺が特注で用意するんで心配無用っす』
(何も特注じゃなくてもと言おうとするが当人が楽しそうだったためまあいいかとコーヒーを啜り、テーブルの上に置いてある通知の来ないスマホを静かに見つめていて。
(祭り当日、さほど大規模でないにも関わらず人で賑わう屋台通りを慣れない浴衣でゆっくり歩きつつ、あれもこれもと色々勧めてくる男子生徒に苦笑を零し。
「楽しそうだな」
『先輩は楽しくないんすか?』
(そんなことないよと差し出された冷やしパインを受け取って一口齧ったところ遠くから黄色い歓声が聞こえ何気なくそちらに目をやっては女子に囲まれる浴衣姿の兄がいて。
『あそこにいるの綸さんっすよね。さすが兄弟揃ってモテモテっすね。弟とはタイプ全然違うっすけど』
「…そうか?」
(適当に返事しながら兄がいるなら…と相手の姿を探すも銀髪が見えた気がした瞬間『先輩。』と声を掛けられ我に返り。
男子生徒の視線の先が冷やしパインに向いてることに気付いては「…食べるか?」と口元へ持っていきパクつく姿に目を細めつつ再び人混みに目をやっては気のせいかと息を吐いて。
(それから暫く二人でたこ焼きなどを摘みながら立ち並ぶ屋台通りをぶらつくも無意識に相手の姿を探していたせいかいつの間にか男子生徒とはぐれてしまい。
仕方なしに袂に手を入れるもあるはずのスマホがなくアパートに置き忘れたことに気付いては、なんてベタな…と頭を抱えとりあえず人が少ない横道にそれて。
こんな人集りから男子生徒を見つけるのは困難。落ち合う場所くらい決めておけば良かったと後悔しつつ道行く浴衣姿の人々を見ては、何故かいつか会った江戸の相手のことを思い出し、何で江戸での仲は上手くいってるのに現代では駄目なんだと自分から相手をふったようなものなのに身勝手に気落ちしては視線を地面に落として。
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