xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(相手が去った後、浮かれた気分のまま自室に戻ってはまだ相手の匂いが残るベッドに寝転ぶ。
相手と分かり合え金融会社も昨夜から音沙汰はない。相手がバイトを詰めすぎているのが気になるがとりあえず自分のバイトが少し落ち着いたら大学へ戻ろうと決めて、身を起こしては店の手伝いなどをして。
(数日後、アパートの大家の厚意でそのままだった部屋に戻っては荷物を置いて相手に《今から寮に行く》とメールを送り部屋を出るも道中、師範と出会し“話がある”と近くの喫茶店に連れ込まれ。
『突然、すまない。菊が帰ってくると大家さんに聞いて慌てて来たんだ』
「…そんな急ぎなんですか?」
(尋ねると師範は持っていた紙袋から“意味深な物”を差し出して来て、すぐそれが何か分かると思わず「は?」と声を出してしまいすぐに突き返して「見合いなんて…俺、結婚願望全然ないですよ」と。
____“意味深な物”とは所謂見合い写真で、話を聞くに親族と仕事の付き合いでどうしても縁談を取り持たなければならず頼めるのが自分しかいないらしく。
「…でも俺、付き合ってる人いますし、気もないのにその女性に失礼になるので。…申し訳ないんですが…」
『そこを何とか。形だけでもいいんだ。相手方の女性も了承済みだから』
(それでも…と渋るが何度も懇願されては断り切れなくなり小さく頷いては、用があるからとせかせか店を出て行く師範を見送り、残った“意味深な物”に大きな溜息を吐いて。
(その後、寮へと訪れてはまっすぐ相手の元へ行きたいのを堪えて兄の部屋に向かう。
重たい空気の中、部屋に招き入れられては今まで迷惑を掛けたことを深く頭を下げ謝罪して。
『…いいよー、正直辛い所あるけど何となく菊が本気じゃないって分かってたからさぁ』
「……ごめん」
『いいって。俺も菊に酷いことしたし。正確には俺じゃないけど』
「………?」
『あーいいのいいの。…ところでその紙袋なに?』
(見合い写真の入った紙袋を指さされてはギクリとするも黙っておくと面倒なため先ほどの事情をおずおずと話して。
『また面倒引き受けたね……、ちゃんと繿に話なよ』
「……そうする。…彼奴、まだバイト漬けなの?」
『あー、なんか子供たちの卒業と入学の費用がどうのって言ってたからなぁ。まだ頑張ってると思う。…俺も支援するかな。なんかこのままほっとくとぶっ倒れそうだし』
(兄の言葉に自分も出来ることなら支援したいと思うも先日百万が飛んで余裕がなく力になれないことを情けなく思いつつ、今は早く相手の顔が見たいと腰を上げて。
「……じゃあ俺、繿のところ行くから」
『ん?さっき繿に《菊が俺の部屋にまっすぐ来てくれたよ♡繿も混ざる?》って送ったから来ると思うよ』
(ケロッと送信画面を見せてくる兄に何勝手に…と溜息を零すも相手が来る保証はないため紙袋を手に兄の部屋を出ようとして。
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