xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>露木
( 再び鳴り響いた自分に携帯を直ぐに取り父からの電話に出ては目前で心配そうにする相手の父親をチラリと見ては「どうしたの」と問い掛けて。
『運が良かったな、丁度三百万手に入った。さっさとそこのお人好しこっちに向かわせろ』
「は…、いや百万はどっから出したんだよ」
『それは後でそいつにしっかり伝える。…それよりお前今どんな格好してやがる』
「え??…あ、…今はまだバイト先の………」
『スーツか』
「………ネクタイ無いし、…まぁスーツだけどスーツっては………」
『中のyシャツとネクタイだけ買ってやる。さっさとお前も来い、三十分で着けよ』
( 切れた電話と共に慌てて駅前へと向かった所、初めて見た父のスーツ姿に何の仕事をしてるのかと聞こうとしたがその前に紙袋を手渡され『着替えて来い』と。
( 自分が近くのトイレへ着替えに行った所で相手の父親は申し訳無さそうに頭を下げる。
『…君を巻き込むつもりじゃ無かったんだ。…本当にどう謝罪すれば良いのか分からないな』
『……………勘違いすんな。…これは…あの化物が子供の頃にテメェから貰った菓子類の返しだ』
『はは、自分の子を化物なんて言う物じゃないよ』
着替えを終えた自分の姿が見えたのと共に金融会社の元へと訪れては父からは想像も出来ない丁寧な物言いでアタッシュケースの中身を見せて。
『へぇ、だけどね露木さん。時間の延滞料、あと三十万足りないな』
『利息分も踏まえた上での三十万と先程聞きました。…尚も取立てをするのでしたらこちらも“弁護士”として裁判を立てるしかありませんね』
『……………は??弁護士??』
『今日は丁度新米弁護士も連れて来てますので。今の貴方方の物言いは彼の耳にも入ってますし』
( 慌てた様に口調を変え契約書をシュレッダーに掛ける金貸し達を呆然と見てた所、話は終わったと言わんばかりに立ち上がる父をわたわたと追い掛けて。
( 外に出るなり『まだ安心は出来ねぇからな』と言う父に相手の父親が再び頭を下げる。
自分は証人だったのかと思うのと共に「………父さん弁護士だったのかよ」と。
『…は、んな訳ねぇだろ。このバッジもプラスチックだ』
「じゃあ何で………」
『賭け事は好きだからな。…あっちがどう出るか賭けに出ただけだ』
( 既に外は暗くなり普通の家庭なら夕飯を囲んでいるであろう時刻、自分の父は相手を静かに見詰めると『約束だ。明日にでも家族に会いに行け』と言い残し『俺は帰る』とそのまま駅に向かって。
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