xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(早々に去って行く父の背を見ながら、金貸しとの一件を聞いて黙っておちおちと家に帰れる訳ないだろうと苛立つ。
三百万なんて大金あと数時間もしないうちに用意できる筈がない。
どうするつもりなのだと苛立ちと焦燥にかられていると知らぬ番号から着信が入り訝しむが今の一件があったばかりのため恐る恐る出てみては相手の父で少し拍子抜けして。
『今直ぐ百万持って駅前に来い』と大雑把に内容を告げられプツンと通話が途切れては何事かと戸惑うも荒々しさの中に優しさを感じたのは確かで直ぐに24時間銀行で金を下ろすと駅前まで走って、すでに到着していた相手の父の元へ駆け寄り。
『…あの一言だけで本当に来たのか。親子揃って人を信じすぎだぞ』
「……?」
『あ、いや。……それより金は持ってきたか』
(小さく頷き封筒に入れた札束を渡しては、相手の父の持つアタッシュケースに目がいきまさかと思い相手の父の目を見て、その正装から状況が何となく掴めて。
「…桐崎さんを巻き込む訳には…『散々俺達の時は口を出して来たんだ。これくらい大人しくしとけ』
(強い口調に圧されるも助けるのとられるのでは全く心境が違い簡単な説明で去ろうとする相手の父を「待ってください」と引き止め。
「…俺達は桐崎さんに助けられる資格なんてないんです。…あの人は…貴方の息子さんを売ろうとしたんですよ。……それに俺は……繿になにがあっても絶対に許されないことをした。…だから桐崎さんの手を煩わせるわけにはいきません」
『……彼奴(相手)となにがあったかしらねぇが今回のことは俺が勝手にすることだ。手前の金もしっかり後からあのお人好しに返させる』
「…でも…『だから、この一件が終わっても手前の父親とは絶対に会え。それまで手前は大人しく残りの家族守ってろ』
「……なんでそこまで……」
(未遂でも父は相手を売ろうとしたのにと俯くも、相手の父は小さく息を吐き『今は時間がない。話は後だ。さっさと家に帰れ。ついてくるなよ。手前が来ると“どっちも”煩いからな』と述べ、少し話し過ぎたと舌打ちしては絶対に来るなと念押しされその場を去っていき。
その毅然とした振る舞いと優しさにどこか相手が重なっては複雑な気持ちで相手の父の背中を見詰め、追いかけたい気持ちを堪え身を返すと妹達の待つ家路へと足を向け。
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