xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(額を当てられドキリとする自分にほとほと嫌気がさすもまさか殺そうとした自分を本気で想ってくれてるなど思わず、相手が大人でただ父を立てているだけだと思い込めば渋々席について他方を向きながらも父が話しだすのを待ち。
『……繿君と知り合いだったんだね』
「…学校が同じですから」
『…そっか。…………あの時は…すまなかった。お前の能力を利用して…「俺は、いいんです。もう終わったことですから。……謝罪なら俺はこれで失礼します」
『理由を、聞いて欲しいんだ』
(父の真剣な眼差しに上げかけた腰を下ろしては視線を床にして静かに紡がれる話を聞く。
そこで父が金欲しさにやったと思っていた横領は上司に“妹に良い病院がある”と乗せられ知らずに行い挙句濡れ衣を着せられ莫大な罰金と借金を負わされたのだと知る。
そこを善人を装った悪徳業者に付け込まれて“自分の能力”を売れと言われ、男達に渡すくらいなら自身の手元で管理して男達の指示に従ったほうがマシだと考えたらしく…。
『良かれと思ってやったんだ。ナツの病気が少しでも良くなるならって…。でも結局みんなを苦しめた…』
「…………“ナツのため”って…俺がナツに弱いの知ってて……。しかもその話だと貴方が人が良すぎるだけじゃないですか」
(突然のことでまだ気持ちの整理が付かずどう反応していいか困惑していると、父が自嘲気味に笑い『全然、人が良いなんてことはないよ。自分は人様の子を売りに出そうとしたんだ』と幼い相手を売ろうとしたことを告白して。
瞬間、カッと頭に血がのぼりドンッとグラスが揺れるほど強くテーブルを叩いて立ち上がっては父を睨みつけ言葉を発しようとするも、丁度その時喫茶店の入口で『お客様、困ります!』と従業員の焦った声が聞こえ其れとともに柄の悪い連中がズカズカと入り込んできて。
『露木 草一さ~ん(菊父)、いらっしゃいますかねー、お金返して欲しいんですけど』
『な、なんでここに?2,3日待ってくれる約束だったじゃないですか』
『知りませんねーそんなこと。こっちも仕事なんですよー』
(相手の父に要求したばかりなのにこんな筈ではと焦る父を他所に周囲にひけらかすように嫌らしく大声で金を要求する金貸しに、父が妹や母のために借金をしたとは知らず、また変な輩に騙されただけと思っては酷く情けない気持ちになって。
それでも何だかんだ父は肉親。見知らぬ振りは出来ず父を背に金貸しの前に出て「すみません。…俺はこの人の息子です。……話は外でしませんか」と借金がいくらか知らないが自分が払うつもりで言うも、流石に人目のある此処では父も居た堪れないだろうと移動を提案して。
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