xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(店の片付けなどを済ませ久々に家の湯船でゆっくりして居間に来た所、襖の向こうから母が妹を呼ぶ声が聞こえそこで漸く妹の存在がないことに気付く。
布団の中で休む母に妹を探してくると伝えコートに袖を通してはまだ髪が乾ききらぬまま外へ出るも家から数メートルもいかないところで前方に相手と親しげに話す妹の姿を見つけザワリと胸が騒ぐ。
それが妹に対する嫉妬なのか相手に対する罪悪感なのか分からないが兎に角安堵してそちらに駆け寄り妹の額をコツンと軽く小突き。
「勝手に出てったら心配するだろ。此処がいくら田舎だからってどんな奴がいるか分からないんだぞ」
『御免。でも心配しすぎ。それに繿君がここまで送ってくれたから』
(嬉しそうに『チーズケーキ買ってくれたの』と赤くなった頬を綻ばせる妹に小さく溜息を吐きつつ、相手とは計り知れぬ罪悪感で目を合わせられず視線を横に流す。
相手は水族館で“元から何もなかった…”と言っていた。
其程までに傷付けたのに相手は毅然と振る舞ってくれる。それに自分も応えねばと…。
「…ナツを送ってくれて有難う。助かった。……またホストのバイト始めたんだな。あまり無理するなよ」
(目を合わせないながら“憎悪”を含まない柔い声色でほんの少し微笑んでは、相手にとって不自然に自分の態度が変化しているとも気付かず妹の手を掴みその場を去ろうとする。
しかし妹が自分の手をスルリと抜け相手の元へトタトタ近寄っては『折角ここまで来たしうちで御飯食べていかない?なんなら泊まってって。部屋は空いてるから』と。
流石にそれはお互い困るとやんわり相手を帰す方向に仕向けようとするが絶妙なタイミングで母が家から出てきては妹を見るなり良かったと抱き締め、ホスト姿の相手に警戒の眼差しを向け。
『だれ、この人?まさかうちの娘に…『違うわよ!母さんったら早とちりなんだから。兄さんの…友達で私を此処まで送ってくれたの。それで御飯食べて貰おうと思って』
(珍しく元気にはしゃぐ妹の姿に母は驚き、相手をチラリと見ては『ご迷惑じゃ無かったら上がってくださいな』と薄く微笑んで。
もしこのまま相手が誘いに乗ったら確実に気まずくなると焦っては「お、俺、飲み物買い出しに行ってくる」と相手の返事も聞かずにそのまま数時間時間を潰すつもりでその場を離れようとして。
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