xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(涙を流す相手を見てほんの一瞬催眠が解けかけるも直ぐに強い能力に侵されては、目を閉じ動かなくなった相手を何処か他人ごとのように見下げる。
力が抜け切り立てないはずの身体を能力が無理矢理突き動かしてはそのまま相手を放置して振り返ること無く森を出て。
(夜の街、フラフラとした足取りで何度も人にぶつかりながら歩いていると前方から兄が駆け寄ってきて自分の表情を見るなり息をのんで。
『菊、…泣いたの?………なにがあったのさ。…昨日から可笑しいよ』
「……………殺した」
『…え?』
「………あんたの弟、…殺してやった」
『ちょ…、笑えない冗談やめてよ』
「冗談じゃない。本当だ。……綸、邪魔者はいなくなったんだ。此れで何の悔いもなくあんたを愛せる。…あんたも嬉しいだろ?“重み”が無くなって。……なあ綸、あんたは俺を捨てずに愛してくれるよな?」
(催眠にかかり狂気じみた笑みを浮かべる自分に兄は絶句してやや後退るも直ぐ真剣な顔をしては自分から携帯を奪い取り相手に送ったメールから相手の居場所を突き止め。
『…菊…、本気じゃないって信じてるけど……もし、本当だったら……許さないから』
(微かな怒りと焦りの混じった表情をする兄が何故そんな顔をするのかも理解出来ず、青年に森の場所をメールしてすぐさま病院に電話するのを不思議そうに見詰め。
それから近くの安全なバーに押し込まれては『此処から絶対動かないで…』と強く言われ相手の元へ走り去って行くのを人事のように見る。
この時、自分の本心はショックから深い眠りに落ち能力によって作られた人格が完全に自分を支配していて。
(其の頃、青年と兄はすぐに合流して相手を見つけ出してはその蒼白な顔色に狼狽えながらも迅速な行動で相手を森の入口まで運び、呼んであった救急車である程度“事情”が誤魔化せて融通がきく病院に搬送して貰って治療が終わるのを待ち。
(薬品の香りが漂う病室、兄は青年から“事実”を聞いては言葉を失いベッドで目を閉じ力なく横たわる相手を泣きそうな顔で見詰め相手の手を握り何度も謝り。
『…今回は俺も騙されかけたから仕方ないよ。……それより本当に露木が…?』
『………分からない』
(兄は重たい声色で呟くと相手の髪を軽く撫でたあと『目が覚めたら連絡して。すぐ来るから』と言い残し病室を出て。
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