xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(相手の言葉に心の中で何度も首を横に振り声に出そうとするも其れを表に出すことは叶わず立ち去る相手を見送ることもせずに兄の手を取って相手とは反対方向に歩いて。
『…菊、どうしたの?…なんか、人が変わったみたい…』
「どうもしない。彼奴は俺を裏切ったんだ。冷たくして当然だろ。それとも女好きって分かってて俺に良いように使われろっていうのか?」
『そうは言ってないけど……』
「…なんだよ。昨日はあんなに彼奴を否定してた癖に」
『それは……』
「もう良いだろ。折角二人でいるんだから彼奴の話はやめにして観光しよう」
(感情を含まない声色で述べては戸惑う兄の腕を引き観光スポットを巡って。
(昼、自然公園内にあるテラスカフェにて兄と二人御茶をするも昨日から何故か食べ物は喉を通らず其れが能力を深く掛けやすくする物だとも気付かずきっと旅疲れだろうと軽く捉え手洗いに行くという兄を見送る。
紅茶を飲みながら広大な自然を無感情に眺めていては背後に嫌な気配を感じ振り返ろうとするも其の前に視界を塞がれ昨夜と同じように耳元で何か囁かれ頭がぼーっとして。
思考がはっきりする頃には何が起きたか覚えておらず、代わりに相手に対する激しい“殺意”が芽生えては暗い瞳で携帯を取り出す。
そして相手に《昨日は御免。俺どうかしてた。多分薬打たれて疲れてたんだと思う。…ちゃんと謝りたいから会ってくれないか? 旅行最後の夜、あんたと星がみたい》とメールを送り、能力によって植え込まれた知るはずのない森の場所を指定して。
丁度その時兄が手洗いから戻ってきては不自然なほど穏やかな微笑みを浮かべ何事もなかったかのよう振る舞い「…星見るの深夜でもいいよな?」と時間調整のため話を合わせて。
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