xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(相手から待ち望んでいたはずの言葉を告げられても心に響くことはなく冷たい眼差しで走り去る背中を見詰めては未練を感じること無くホテルへと足を向けて。
(ホテル入口に着くと兄が待っており相手のことを聞かれるも話したくないと適当にあしらいスタスタと部屋まで来て。
『…さっきまであんなに繿繿言ってたのにどうしたのさ』
「それはこっちのセリフだ。あんなに弟を嫌ってたじゃないか」
『そ、それは…、………繿と何かあったの?』
「さあ…。本当は俺を守るためで愛してるとか言ってたけど。あんな奴の言葉信用出来ないし。…それより明後日には帰国だろ?明日しかゆっくり観光出来ないし……、あ、そうだ。まだちゃんと星見てない。明日の夜見に行かないか?」
『え…でも繿と見に行く約束じゃ……』
「煩いな。彼奴の話するなよ」
(冷たく言い放っては訝しむ兄の首に腕を絡めては青年がいないのを良いことに自ら口付けベッドに誘い込んで。
「…綸、愛してる。……あんたは俺から離れるな。ずっと傍にいろ」
(甘い筈の言葉を感情のない瞳で述べては兄を抱き締め首筋に顔を埋める。
心が泣き叫び必死で“違う” “助けて”と抵抗するのに言葉にはならず意に反して兄を求め。
ただ身体に刻み込まれたトラウマだけは微かに反応し指先がほんの僅かに震えを見せていて。
(一方青年はトボトボとホテルの部屋に戻ってきたところで、偶然自分が兄を誘うのを目の当たりにしては相手を見捨て兄に乗り換えたと思い込み、相手の気も知らずにと怒りに震えて。
青年はすぐさま来た道を戻っては人づてに相手の泊まったホテルを探し出し、部屋に乗り込むなり相手に抱き付いて。
『兄さん…御免。やっぱり放おっておけなくて。俺、兄さんと帰るよ。綸と露木には留学した時の友達に会いに行くって言ってあるから大丈夫』
(小さく微笑み相手の銀髪を撫でては『兄さんの髪好きだな。隠したら勿体無い』と髪先を弄び、気を紛らわせるよう楽しい話をして。
『それにしても安いホテルだからかベッドも質素だなぁ。密着して寝ないとだね。っていうかこんな町外れのホテル一人で泊まろうとか本当危ないから。店の人でも窃盗するほど信用ならないんだよ』
(叱りつけるような口調で言ってはギュッと相手に抱きつき『俺は兄さんの傍離れないから。……あ、子供達への御土産まだ買ってないでしょ?明日見に行こう。あと腕組み必須ね、結局バンジー出来なくなったから』と兄と自分への怒りをひた隠して無邪気に笑い
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