xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>露木
( 兄の言葉がグルグルと頭の中を周りやや放心状態でひたすら走ってた所、不意に背後から腕を掴まれては振り返る。
相手の姿に“追って来てくれたのだろうか”だなんて甘えた考えが浮かぶもその冷たい目線と言葉にそんな考えは打ち消されてしまって。
あんなに酷い事をしたのだ、相手が自分を嫌っていても仕方が無いのは百も承知。
しかし未練がましく去ろうとする相手の腕を掴んでしまっては震える唇を噛む。
「ごめん。…あんたを裏切った事に変わりは無い、………でも…そうしないとあんたが危険な目に合うって。………意味分からないよな、………でも俺はあんたを愛してるよ。信じて貰えなくても良い、本心だ」
( 真っ直ぐに見詰めどこから説明すれば良いのかの整理も付かず一番伝えたかった事だけを話す。
それが相手に掛けられた能力だという事も知らずにこれ以上相手から拒絶の言葉を聞くのが嫌で逃げ出す様に場を後にして。
( パーカーのフードをすっぽりと被り実はコンプレックスだった髪の色を隠しては町外れの治安の悪い地域のとあるホテルへと向かい一室借りる。
特にする事も無く、しかし一人でいるのも何となく嫌で青年へと電話を掛ける。
『兄さん!!!今どこに居るの??』
「……………ごめん、兎に角謝りたいから…今から街角のカフェ入るからそこ来てくれるか」
『うん、直ぐに行くから』
( 切れた音と共にホテルを後にし真っ直ぐにカフェへと向かっては青年にだけでも話をしようと。
( 真赤な髪を揺らして走って来る青年をぼんやりと見詰めては何気無くその赤髪に触れる。
『兄さんどうしてフード被ってるの??』なんて呑気に言うのをさり気なく流しては改めて今回の一件の話をし深く謝罪して。
『気にしないで、俺ちゃんと理解してたから。…それよりも露木と綸に説明しなきゃ』
「…あ-…それは大丈夫。赤城が分かってくれたなら…それで良いよ。後悪いけど赤城は綸と露木と先に帰ってくれるか??俺その次の便で帰るから」
『………どうして??まだなんかあるの??』
「無いよ、全部終わった。………綸と露木と顔合わせらんなくてさ、だからって赤城も俺といたらあいつら心配するだろ??」
『……………でも露木は、』
「もう良いから」
( 自嘲気味な笑みを浮かべては青年と別れ再び町外れのホテルへと戻る。
もうこの際兄の様な黒髪になれたらな、と考え染めてみようかと思うも生え際が銀なのは可笑しいかと。
部屋のベッドへ横たわり天井を見詰めては相手の艶のある髪や妖艶で切れ長の瞳を思い出す。
全て自分とは掛け離れた物。
___兄と並べば良く似合う二人、情けないなと考えつつ欠伸を漏らしては深く考えない様にして。
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