xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(男が去る気配を感じてはベッドに身を沈めたまま静かに相手の言葉に耳を傾け、皮肉交じりの言葉に本当に優しい相手はいなくなってしまったのかとどこまでも勘違いする。
解放された身体をゆっくり起こすと鼻孔を相手の煙草の匂いがかすめ其れだけで愛おしい気持ちが込み上げては悔しさでギュッとシーツを握り締め。
「…何でって……、あんたが馬鹿なことするから……」
(未だに相手が女欲しさに運びをやったことだと思い込んではやりきれない思いで窓の外を見詰める相手を見据え「…さっき何であの男を誘ったんだよ。……あんたは俺と違って………男好きじゃないのに」と語尾を小さくして呟き下唇を噛み締め。
相手の本当の優しさを理解してやれないまま、複雑な感情が溢れてきては抑えがきかなくなり怠い身体を無視して立ち上がると相手に大股で近寄り胸倉を掴み上げて。
「帰れって……、帰れって何だよ!!あんたを置いて帰れる訳ないだろ!!…………愛してるんだ。あんたが馬鹿で女好きで…俺をどんだけ蔑もうと…あんたが……ッ…」
(好きなんだとつい本音を零してしまっては、ついさっき兄と付き合っていると告げたばかりなのに何を言っているのだと、どうせ信じてくれないと胸倉を掴む手をダラリと下ろしては自嘲の笑みを浮かべ。
「……御免、使えない玩具に縋りつかれても迷惑なだけだよな…。………でもあんたを置いては帰らないから。……日本に帰ったらいくらでも女と遊べばいい。だけどこんなところで危険な真似してまで遊んで欲しくない」
(勘違いをしたまま悲しげに相手を見詰め僅かに服の隙間から見えるみみず腫れを指先でそっと触れる。
煙草の灰が床に吸い込まれていくのが見えては薬の副作用で疲労感の伺える相手の顔を見詰め頬に手を伸ばすも指先が触れる前に着信音が鳴っては手を引っ込めて。
着信は主犯格の男から。《そこでの用が済んだら、次の場所行ってね》と別の住所が記されており。
誰がこんな傷物を好んで…と自嘲が漏れるも相手には知られたくなくすぐ表情を戻し「……綸から。……今から“慰めて貰ってくる”」と嘘を吐き相手に背を向けて「……ホテル、戻って来いよ。赤城が寂しがってる。何かあれば赤城に相談してやって」と呟き金の入った封筒は取らずに部屋の扉に手をかけて。
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