xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(ホテルのシャワールームから微かに聞こえてきた相手の声。
はっきりとは聞こえなかったがまるで昨夜遊んできたかのような言い草に唖然としては髪を濡らしたまま出て行く相手の背中を見詰め。
暫く固まってしまうも窓の外から聞こえる雨音に我に返っては部屋着のままタオルを手にして部屋を飛び出し、ロビーで傘を借りるとホテルを出て。
程なくして前方をフラフラと歩く相手を見つけてはすぐさま駆け寄り傘を差すと相手の手を引き軽く雨宿り出来る場所まで来て相手の髪をタオルで拭いてやる。
不意に先ほど聞こえた言葉が脳裏を過り“まさか本当に女と遊んでいた”と不安が過ぎるも、相手の何処か疲れて傷心したような表情を見ては“しっかりしろ”と自分に言い聞かせ相手の頭にタオルを被せたまま優しく抱き締めて。
「…大丈夫。何かあったんだろ?あんたが急にあんなこと言うわけないもんな」
(相手が脅迫までされているとは思わず、穏やかな声色を努め相手の背中をあやすように撫でては少しだけ身を離して隈の出来た目元を指でなぞり。
「俺には、言えないことか?…何かあるなら助けになりたいんだ。俺に足りない部分があるなら言ってほしい」
(相手の手を握りまっすぐに見詰めて返答を待つも、相手が口を開くよりも前に背後から昨夜マンションで相手を男達に売った男が部下を引き連れ近づいてきて。
『やあ、繿君。昨日は楽しめたかな?…って早速お友達と一緒にいるんだ』
「……あんた誰だよ。…此奴がこんななのはあんたのせいか?」
『おー、怖い目。でもそんな恨まないでよ。彼が望んで僕達のところに来たんだから。ねえ繿君?』
(胡散臭い笑顔と厭らしい物腰に絶対怪しいと睨み返しては相手を自分の背中に隠すようにして男を警戒して。
『へー…、繿君。君の友達、こんなことしてるけどどう思う?』
(楽しげな笑みを浮かべては態とらしく『あーそう言えば』と声を上げ『昨夜君が相手した人達。君をえらく気に入ってね。君を食事に誘いたいって言ってたよ。可愛い女の子ばかりが揃ってるから君も気に入るだろうって』と怪しく笑み。
その胡散臭さと厭な笑みに全て押し付けの出鱈目だと思っては付き合っていられないと男を見据え「…此奴には俺がいるからそんなの必要ない。……こんな奴ほっといて行くぞ」と相手の手を引きその場を去ろうと。
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