xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(ホテルのロビーにて相手の無事を祈るも電話越しで聞いた微かな車の走行音と相手の弱々しい声を思うと気が気でなく情けなくも手の震えが止まらずにいて。
やはり警察に取り合おうというところ、ホテルの入口に相手の姿が見えては弾かれたように駆け寄り相手に張り付く青年も構わず相手を抱き締めて。
「良かった…っ、無事で……心配したんだからな」
(震えを抑えて怒ったように述べては存在を確かめるように髪や頬を撫で相手の少し疲れた様子に「……本当に人をホテルに案内しただけなのか?」と不安げに見詰め腕に打撲があるとも知らず握る手に力が篭もって。
すると突然青年が割って入るかのごとく『あーそうだ!』と声を上げ。
『今日スパ行く予定だったけど兄さんと俺はホテルに残るよ』
「……なんで?」
『実は予約してたところ今の時間未成年は不可だったんだよねー、まあ綸たちはお金勿体無いから行ってきなよー』
(うっかりーと惚けた様子で笑う青年を訝しげに見るも兄に『じゃあ俺達はいこっか』とやや強引に腕を引かれて碌に相手と話せないまま別れてしまい。
(ホテルの部屋にて青年は相手をベッドに座らせると全て見透かしたように服を脱がせ、全身に渡る酷い打撲と傷跡に眉を寄せて全くと溜息を吐いて。
『そんな傷、立ってるのも辛かったんじゃない?……露木の前だからって無理しすぎ』
(珍しく真面目な表情で説教しては淡々と傷の手当を進め、消毒などを終えると相手の髪を撫でて『俺の前では力抜いてていいからね……って、なんか“前にも”こんなことあった気がするよ』と年相応の落ち着いた微笑みを浮かべて。
『なんかルームサービス頼んで軽く食べようか。どーせ綸たちは帰り遅くなるだろうし。………明日は海行くけどその傷だと海に入るのは難しいかもね。ま、砂浜で兄さんと俺の城を一緒に作ってればいいよねー。っていうか服脱いで日焼けするのやだし』
(ニコニコと穏やかな笑顔を浮かべながら青年なりに気を遣っては楽しい話題を続け、ルームサービスで届いたポテトを目の前に自ら口を開けてあーんを強請り。
その後暫く青年が相手にイチャつく頃、部屋の扉が叩かれては女カップル達が訪ねてきて。
『突然御免なさい。繿が心配で様子見に来たの』
『あれ菊君は?…貴方が居ない間すごく心配してたのよ。見てるこっちが胸痛くなっちゃったわ』
(女は苦笑を零し『愛されてるのね』と微笑んでは、『それで…』と少し言いづらそうな表情をして『…その図々しいお願いなんだけどもしもの時はまた“恋人”のフリしてくれないかしら。男達も寄って来ないしあなた達と居ると楽しいし良いお友達になれると思うの』と相手に何があったか知らないため『悔しいけど女の力だけじゃ叶わなくて…』と眉を下げて懇願して。
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