xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>桐崎
(青年と出かける相手を微妙な気持ちで見送っては兄と共に軽く荷物の整理をして他愛のない会話をするも、途中から相槌しか打っておらず窓際の椅子に座り眼下に見えるホテルの玄関口ばかり見ていて。
『菊ー、二人も子供じゃないんだからさぁ。そんな心配しなくても大丈夫だよ』
「…でも…、」
(何かあったらと窓の外を見ながら相手の姿を探し携帯のストラップをキュッと握る。
『…菊さぁ、初日からそんなんじゃ最後まで持たないから…って…、あれ繿達じゃない?』
(兄に言われるまでもなく相手の姿を捉えては見知らぬ女性と親しげに腕を組みホテルに入ってく様子に言葉を失う。
絵に描いたような美男美女カップルにやっぱり相手は女がいいのだろうかといらぬ不安を抱いては勝手に落ち込みベッドに潜ろうとするも兄に止められて。
『え、なんで其処で寝るの。迎えに行くつもりで見てたんでしょ。ほら行くよ』
(グイッと腕を引かれ階段を降りロビーまで来ては未だに腕を組み楽しげに話す様子に胸がチクリと痛みスッと目を逸らすも兄に手を引かれて輪の中にいれられて。
『おかえりー、何もう女の人と仲良くなったの?繿も赤城も抜け目ないねぇ』
『あら、繿とそっくりなのね。ご兄弟?……あ、私達そろそろ失礼するわね。今日はありがとう。良かったら朝も一緒に食べましょう。またあとでメールするわね』
(気を利かせてか女たちは笑顔で挨拶すると自分達の部屋に向かい、その背中が見えなくなったところでチラと相手を見て。
「…誰?……この短時間で何があったんだよ」
(相手の人助けとも知らず女遊びをしていると勘違いしてはブスッと子供のように不満げにして「モテる男は大変だな」と嫌味を零してしまい、ハッとなってはすぐに謝って。
「御免、折角の旅行なのに空気悪くした。…そうだ、さっきルームサービスで暖かい紅茶頼んでおいたから一緒に飲もう。リラックス効果があってよく眠れるらしい」
(笑顔を取り繕い女達のことは考えないようにしては、人目のあるロビーにも関わらず相手の手を握り髪をそっと撫でては「…ずっと待ってた」と小さく零して相手を見詰め。
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