苗菜 2014-12-20 22:59:06 |
|
通報 |
恐ろしいくらい低い声だった。
思わず肩が跳ねる。
「いい気になりやがって。黙って大人の言うこときいてりゃいいんだよ!」
殴られる…!
そう思い、とっさに目を瞑り、後悔した。
しかし、
肝心の痛みはやって来ない。
おそるおそる目を開ける。
「ヒーローは遅れて来るもんなんだぞ!」
男の拳を片手で抑える、アルフレッドの姿があった。
「遅すぎだ!ばかぁ!!」
「ごめんごめん、でもちゃんと来たじゃないか!さて…」
「ヒッ…!」
「悪者はヒーローが倒す!反対意見は認めないんだぞ!」
「やっやめ!」
哀れな男の断末魔が響いた。
| トピック検索 |