主。 2014-12-02 23:15:16 |
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>聡介君
……嗚呼、聡介君じゃないか。
(ぐつぐつと煮込んでいる鍋の中を見下ろしてはとりあえずかき混ぜてみれば不意に声をかけられてそちらへ視線を向けて、相手の姿を確認しては名前を呼びつつ笑みを浮かべて。一緒に鍋を覗き込んで、何を作ったか、何て聞かれればどこか誇らしげに頷き「何って、味噌汁だよ。みんな寒いから、温かいものを作ってあげようと思ってね」味噌汁と呼ばれた黒い液体をかき混ぜては、またやったとは人疑義の悪い言葉で、苦笑を浮かべ小さな皿によそって「味見してくれない?」と差し出してはその顔はいつもと変わらず嬉しそうに笑みを浮かべてさほど自信作なのか、その腕前を他の人にも分かって欲しいらしくて)
>大成君
お帰り、大成君。…おしるこ?
(バタバタと慌しい音を立てて台所へと入ってくる相手。何事かとそちらを見れば寒そうな格好の相手に苦笑を浮かべて、帰還の言葉を掛けては真顔で両手を合わせる相手に驚いて。そこまでしなくても良いのに、なんて思うも味噌汁ではなくおしること言った。顎に手を当てて鍋の中を覗き込んで「そうか、私は無意識におしるこを作っていたのか…私の料理を作る才能があるね。どうぞ、おしるこ」まさか自分は無意識におしるこを作っていたとは思ってもみなかったが、それはそれで才能があるってことかもしれないと変な方向に考えが向いてはさっそく器によそって、満面の笑みを浮かべて相手に差し出して)
>秤君
腐っても、なんて酷いねぇ。私はちゃんと神に遣えているものだよ。
(相手の冷たい一言に苦笑を浮かべてはどこか不満げに頬を膨らませたが、怒ってはいないようでやれやれ、と首を振るも食べ物を粗末にした覚えは無くて。微かに頭の隅に残っていた記憶とテレビやなんやらで見たやり方を見様見真似でやってみただけで、そこまで間違っていたわけでもなさそうに思えたのだがそれはどうやら間違っていたのかもしれなくて。だが小首を傾げて、鍋を見つめて「何が間違っていたんだろうね。味噌だけじゃなくてソースとかもいれてみたんだけど…あ。砂糖とか入れてみれば良かったのかな?」相手へなんともとんちんかんな問いかけをするもその顔は真剣そのもので)
>高坂君
鍋は後で私が粗大ゴミで出しておくしかないね。
(外に出れば裏口に取り敢えずは置いておくとして、小さく溜息を溢しては好奇心と勝手な親切心からやったことはどうやら、と言うより盛大に失敗に終わったわけで、これは練習が必要だが昔から家事だけは駄目で、洗濯をすれば洗濯機から水やら泡があふれ出し、掃除をすればなぜか始めたころより汚くなっており、困ったことに不器用の域を超えていて。ふと、舞い落ち始める紅葉の木を見つめては溜息を溢して。寒さに身を縮めては勝手口から中に戻り「――ん? 何か言った?」戻ってくれば何やら独り言でも言っていたのか、上手く聞き取れず聞き返しつつもその視線の先に包丁を見ては目を輝かせて。今まで、さっきの味噌汁という代物は具材を切らずに行った。それもその筈で、包丁だけは決して握らせてもらえなかったのが原因だが、今は一緒に居る、握らせてもらえると思ったらしくて)
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